鈴木勇人が初防衛。敗れた左右田は引退を表明【8・31 K-1 KRUSH】

2人のパンチが交錯(撮影・荒木理臣)
延長ラウンドも2人は手を止めずに打ち合った(撮影・荒木理臣)
延長にもつれる熱戦を鈴木がしのぎ勝つ

 3Rに入ると左右田は鈴木の左ミドルを殺すべく、距離を縮めての削り合いに持ち込む。頭をつけて押し合いながらのパンチの打ち合いとなるが、どちらも下がらず手を止めずに打ち合っていく。

 3Rが終わってジャッジは3者とも29-29で延長ラウンドへ。

 延長戦でも2人は3Rの終盤同様に距離を詰めての削り合い。序盤こそ左右田が押し込む場面もあったが、後半は逆に鈴木が押し込む場面も。左右田も手を止めることなくパンチを繰り出すが、徐々に形勢は鈴木に傾いていく。

 ゴングが鳴って両手を上げて勝利を確信する鈴木に対し、左右田は自らのコーナーに戻って大きく息をついた。

 判定はジャッジ3者とも10-9で鈴木を支持。鈴木が難敵を下し、初防衛に成功した。

 試合後のリングで鈴木は「今まで対戦した選手とは全然違くて、根性とかすごい伝わってきた。こんなに顔がボコボコになったのは初めて。これで自分もファイターだって胸を張って言えるようになったと思う。ベルトを獲ってからがスタートだと思っていて、これから自分の第2章が始まるのでよろしくお願いします」と挨拶。