ロハスな都市フェス「Local Green Festival」はやっぱりオトナにおすすめだった

 フェスティバルのコンセプトは、Local(地元の)Green(緑)を大切にしようというもの。赤レンガ倉庫を中心にライブステージが4つ、うち1つは入場無料でフリー観覧することができる。また、同じく入場無料のゾーンにはボタニカルショップが集まったグリーンマーケットマルシェも立ち並び、音楽好きも地元の人も楽しみにする、横浜とみなとみらいを代表するイベントのひとつになりつつある。

 観葉植物や流行のインテリアスワッグを作るフラワーショップ、産直の野菜を売るマルシェが立ち並んだ。マーケットとフリーライブのステージは隣接しているため、買い物に訪れた様子の親子やシニアなども、音楽ライブに目と耳を傾けていた。

 初日のアタマは福岡出身の4ピースバンド「yonawo」、そして2日目のトリはくるりが務めた。重鎮アーティストから今をときめく若手まで、音楽好きの心を掴む最高のラインアップだった


 ちょうど8月が終わる時期の「秋フェス」で、過ごしやすく快適だった。都市型フェスの中では類を見ない開放感と、海風を感じられたのもまた、過ごしやすさを倍増させた。体調や体力を気遣う人にとっては快適なフェスに感じた。年齢層も、若者というよりは仕事の余暇を楽しむ20代後半〜30代の人が多く、ゆっくりと音楽を聞きながらビールを傾けるようなゆるやかな雰囲気が流れていた。

 食事やアルコールの出店数も多かった。カレーや多国籍料理など、大人向けでおしゃれなメニューが並んだ。近隣にはワールドポーターズやMARINE&WALKなど、飲食店の入った商業施設も多いが、入退場が自由なので、近隣で食事を楽しんで会場に戻ってくることもできた。もちろん赤レンガ内のレストランで取れた。

 フェスに全力投球して音楽を楽しみまくるのもいいが、観光がてらにと気軽な気持ちで参加できる。そのためか気張ったフェスコーデの人々よりも、カジュアルなリゾートコーデでリラックスしている人々が目立った。

 みなとみらいらしい夜景もフェスと一緒に楽しむことができる。ステージの後ろにはランドマークタワーと観覧車も一望でき、チルな音楽と一緒に、夜強まる海風を感じながら見る夜景は格別だった。

「Local Green Festival」は2020年も開催予定だ。今年は行き逃したという人、来年は早めにチェックしておこう。春に行われる「Greenroom Festival」の方も要チェックだ。


(取材と文・ミクニシオリ)
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