吉田鋼太郎、石原さとみらで舞台『アジアの女』きょう開幕

左から、山内圭哉、石原さとみ 提供:ホリプロ
 長塚圭史が2006年に書き下ろし、自身の演出で上演された作品を、俳優で、蜷川幸雄さんの後任として彩の国シェイクスピア・シリーズの芸術監督を担う吉田鋼太郎が演出。吉田は出演もしている。

 石原は、純粋さと狂気のはざまで生きている、これまでにない役柄に挑戦する。舞台出演は1年半ぶりとなる石原は「毎日が本当に充実した、密度の濃い稽古期間でした。鋼太郎さんの演出は役者に伝える言葉が繊細で、戯曲の解釈が広く深く、とても多くの発見を頂ける日々でした。一か月間、常にこの作品のこと、芝居のことを考えていましたし、きっと千穐楽までずっと考え続けると思います」と、コメントをよせている。

吉田鋼太郎 提供:ホリプロ
 吉田は「稽古をしていく中で、長塚圭史の戯曲が持つ奥深さ、世の中を見る目の鋭さを改めて噛みしめる日々でした」。また「この作品は、石原さとみという稀有な女優の存在無しには完成しません。彼女の繊細で、その内に閃光のような強さを持った煌めきと、山内(圭哉)君、矢本(悠馬)君、水口(早香)さんの個性的かつ確かな芝居が交差したときに何が起こるか、自分も舞台の上で体感するのを楽しみにしています」と、話している。

 大災害の起きた東京で、壊滅した家に住み続ける兄妹と、兄妹の生活に介入してくる人間たちを描いた物語。

 29日まで同所で。当日券の販売もある。

左より、石原さとみ、水口早香 提供:ホリプロ
左より、石原さとみ、矢本悠馬 提供:ホリプロ
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