太宰治の未完の遺作『グッドバイ』が大泉洋と小池栄子のW主演で喜劇に! 来年2月に公開

 ダメ男の田島周二を演じるのは、ドラマ『ノーサイド・ゲーム』が好調の大泉洋。

「脚本が面白くて読んでいる途中でマネージャーに「面白い!ドキドキする!こういう作品に出たかった!」とメールしたのを覚えています」と、大泉。また「僕が演じた田島という男が、どんどん愛人を作ってしまい、彼女たちとお別れしていくというお話で、どうやって女性と“グッドバイ”していくのか、その度に田島がどうなってしまうのか、というところを楽しんでもらえたらと思います」と、コメントを寄せている。

 ガサツで小汚いけれど実は美人な永井キヌ子は、舞台版で同役を演じ読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞した小池栄子が演じる。

 小池は「“本当に映画化してくれるんだ”と驚き、そんな監督の熱意がうれしく、ホントに頭が下がる思いでした」としたうえで、「(5作目となる成島組は)とても穏やかで明るい現場でした。本読み・リハーサルといつものように丁寧に作ってくださり、初日からスムーズで、とにかく信頼している監督ですので、いつも通り行くぞ!という気持ちでした」。

 大泉は「小池さんは、今回のキヌ子もそうですが、<いっちゃってる役>を演じているのがいいですよね。今回の作品では彼女の美しさを存分に成島さんが引き出していて、改めて綺麗な人だなーと思いました」

 愛人たちに水川あさみ、橋本愛、緒川たまき。田島の離れて暮らす妻を木村多江、田島の部下に濱田岳、“夫婦”の計画を提案する作家を松重豊が演じる。

 監督は『八日目の蝉』の成島出。「“ラブコメがやりたかったのだ”というケラさんの言葉が真っすぐに響きました。大人が楽しめる洒脱なコメディを観たい。その欲望に忠実に映画を作りました」と、監督。主役は大泉と小池しかない、と最初から思っていたといい、「シチュエーションコメディではなくヒューマンコメディを撮りたいと思いました。やっぱり人間が一番面白いから。登場人物の過ちと欲望によってすべてのドタバタが起きていきます。だからみんなが憎めなく、どこか愛おしい。そこを楽しんでいただければ、と思います」と、話している。

 その他、皆川猿時、田中要次、池谷のぶえ、犬山イヌコ、水澤紳吾、戸田恵子らが出演する。


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