GENERATIONS 小森隼の【小森の小言】第33弾 和っしょい

飛行機を降りて
飛び立つ前とはすっかり変わった気温や雰囲気を感じた時に
生まれた現実に戻って来た感覚と
どこか少しホッとしている自分の二面性に驚きながら
真っ先に帰宅して
荷物を片付け、服を着替えて
すぐさま駒沢公園に向かった。

9月1日
暦の上ではもう秋になるのかな?
今までインドアだった僕が外に飛び出し
最後の夏の思い出を作ろうと
ÜSAさんが盆踊りをプロデュースされたお祭りに行った。
この様なフリーイベントのフェスみたいなのは個人的に凄く久しぶりで
屋台や家族連れの子供のはしゃぐ姿だったり、
どうしようもない蒸し暑さだったり
何もかもが新鮮に感じた。

盆踊りが始まって、やぐらの周りに人の渦が出来る。
誰かが指示したわけでもなく
10人、20人とどんどん集まって
あっという間にやぐらの周り一面を沢山の人が覆い尽くすように自然発生した。
盆踊りを生で見るのは大人になって初めてだったから
最初はやぐらの上で踊っている人達に釘付けだったけど
その目の前にある物は1人1人が輝く集合体。
やぐらの1番上では太鼓を打ち鳴らして
やぐらの下には浴衣を着た踊り子さん。
そしてそれを取り囲む集まった人達。
全ての要因があってこんなにも輝く瞬間が生まれている。

僕は心惹かれてその輪の中に飛び込んだ。
側から見て胃ると、とても静かでゆっくりなペースで回っている輪。
だけど、一度中に入ると
今にも弾き出されそうな圧倒的なパワーを感じた。
音の中で動きの変化もあって
隣同士の人の心弾む気持ちが音に乗って
熱量に変わり、そしてその雰囲気を作り上げた。

先立つものは心

そう感じた蒸し暑さが光を作った夜だった。
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