相鉄バスが自動運転の実証実験。20キロでゆっくり安心安全運転

車中のモニターに運転席の様子が映し出される。確かに手はハンドルから離れている
運転席わきのパネルで操作
クルマの走る・曲がる・止まるは自動運転で制御

 パートナーである群馬大学は学内に実証実験の研究施設を持ち、日本各地で実際に実証実験を重ね今回が29例目。これは日本では最大規模という。

 小木津准教授によると同大学は運用の条件を限定させた中で無人で動く自動運転である「レベル4」という自動運転に注目「地域限定、路線限定、運用条件限定といういろいろな条件を限定化。特にバスのような決められた運用を事業者が行うような分野に自動運転を導入していくのがファーストステップとしている。どこで走ることができて、どこが走りにくいのか。相鉄バスとこの技術を拡大、高度化していきたい」などとこの実験の目的を説明した。

 今回の実験では「クルマの走る・曲がる・止まるは自動運転で制御。走るときはフルオート。基本的な動きの中で、安全を確保するためにドライバーがブレーキを踏んだり操作をすると手動に切り替わる。運転手がここは手動のほうがいいと判断すれば手動で運転する」といった形で行われているという。

 ただ今回は「システムが前後(アクセルやブレーキ)、左右(ハンドル操作)の両方の車両制御にかかる監視を行う」と定義される部分運転自動化のレベル2での実験。実際に無人での運用にはまだまだ問題は残されている。