高校生パティシエの頂点に名古屋調理師専門学校「悔いないぐらい完成度が高いものができた」
毎年設けられたテーマに沿ったスイーツで競う。第12回目となる今年の大会のテーマは『カスタードを使ったケーキ』で、書類選考と予選大会を勝ち抜いた、福岡県の嶋田学園飯塚高等学校muguet(ミュゲ)、大阪府のレコールバンタン高等部大阪校etoile(エトワール)、東京都のレコールバンタン高等部Rig(リグ)、そしてamusantの4チームが決勝に進み、それぞれがアイデアと工夫を凝らしたケーキと日ごろから研鑽を重ねた技で競い合った。審査はケーキ制作、プレゼンテーション、そして審査員による試食によって行われた。
amusantのケーキ
優勝したamusantの作品名は「不思議の国のティーパーティー」で、カスタードの発祥地であるイギリスを表現。イングリッシュガーデンや紅茶文化、イギリスの名作である『不思議の国のアリス』を連想させるデザインで、アフタヌーンティーに欠かせないジャムとスコーンを土台にしたり、学校で育てたというハーブを取り入れたカスタードを使い、庭園でお茶を楽んでいるような物語のあるケーキに仕上げた。
「練習で崩れてばっかりだったので最後に上手にできて本当に良かった」と櫻木美佳さん。
田中双葉さんも「練習でいっぱいやったことを大会でできて、最後に悔いのないくらい完成度が高いものができたので良かった」と話した。
リーダーの大橋瑛麻さんは、「今まで教えてくれた師範、支えてくれた家族に恩返しできたかなと思う」とコメントした。
「練習で崩れてばっかりだったので最後に上手にできて本当に良かった」と櫻木美佳さん。
田中双葉さんも「練習でいっぱいやったことを大会でできて、最後に悔いのないくらい完成度が高いものができたので良かった」と話した。
リーダーの大橋瑛麻さんは、「今まで教えてくれた師範、支えてくれた家族に恩返しできたかなと思う」とコメントした。
審査員を務めた永井紀之シェフ(Noliette)は「飾りを含めて、高校生が考えたとは思えない複雑な味」と感想を述べるとともに、イギリスに関わるものをリサーチするなかで材料に行き当たったという話に感心。また「不思議な国のティーパーティーというところからイメージを膨らませてお菓子の味を組み立てて、しかも上の飾りも物語性が出ていた」と、話した。
もうひとりの審査員の鎧塚俊彦シェフ(Toshi Yoroizuka)は本大会について「4校すべてが勝ってもおかしくない素晴らしい作品だった。今回のコンテストは、今までにないくらいのレベルの高さだったと思う」。また、決勝に進んだ4チームのなかに男子生徒が1名いたことに触れ「今日奮闘してくれて良かった。もっと男性が増えてくれればうれしい」と、話した。
「貝印スイーツ甲子園」は、パティシエへの登竜門とされる大会のひとつ。今年は全国125校350チームがエントリーした。
八嶋智人は貝印スイーツ甲子園絆サポーターとして特別審査員を務めた
■貝印スイーツ甲子園公式サイト:https://www.kai-group.com/fun/koushien/top.html