世界柔道 『覚悟』 【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
阿部詩 (JPN)
(左-右)Elmar Gasimov (AZE), Jorge Fonseca (POR)
(上-下)Lukas Krpalek (CZE), Minjong Kim (KOR)
朝比奈沙羅 (JPN)
9年ぶりに東京で開催された今年の世界柔道選手権。

舞台は聖地・日本武道館。
一つしかない“世界一”の称号を賭けた熱く激しい戦いがそこにあった。

睨みつける鋭い眼光。
両手を目いっぱい広げて威嚇するポーズ。
魂と魂、肉体と肉体が激しくぶつかり合う鈍い音。
やられても、やられても一心不乱に立ち向かっていく姿勢。

目の前の光景は、まるで過酷な生存競争の中で生き抜く野生動物の世界のようだった。

やるか、やられるか。

ファインダー越しに私が見たもの。

それは柔道家たちの“覚悟”であった。

撮影/文章:西村尚己( 2019年8月 世界柔道選手権 東京大会 )

■カメラマンプロフィル
撮影:西村尚己
1969年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。
人間味あふれるアスリートの姿に魅せられ、学生時代にスポーツ写真の世界と出会う。
大学卒業後は、国土交通省に勤務しながらアマチュアカメラマンとして活動するも、どうしてもプロの世界で挑戦したいという想いが募り、2016年にアフロスポーツに転職。
現在は国内外のスポーツを精力的に撮影し、人間の情熱や鼓動、匂いなど五感で感じとれる作品づくりに励む。
2007年 APAアワード写真作品部門 奨励賞
2013年、2015年 写真新世紀 佳作 ほか
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

■アフロスポーツHP
https://sport.aflo.com
https://www.aflo.com
■Facebook
https://www.facebook.com/aflosport
■Instagram
https://www.instagram.com/aflosport
■Twitter
https://twitter.com/aflosport

近代五種 太田捺『新星』【アフロスポーツ プロの瞬撮】
フィギュアスケート・スケーティングの美しさ【アフロスポーツ プロの瞬撮】
車椅子バスケ 日常と体育館【アフロスポーツ プロの瞬撮】
コミュニケーション【アフロスポーツ プロの瞬撮】
ショートトラックスピードスケート 『No attack, No chance.』【アフロスポーツ プロの瞬撮】
棒高跳・フォームの美しさ【アフロスポーツ プロの瞬撮】