国枝慎吾がダブル優勝!楽天OP車いす部門の初開催、「念願だった」

「楽天・ジャパン・オープン・テニス・チャンピオンシップス2019」男子車いすテニスのシングルス・ダブルスで優勝を果たした国枝慎吾
「楽天・ジャパン・オープン・テニス・チャンピオンシップス2019」の7日目が6日、東京・有明で行われ、男子車いすテニスの国枝慎吾がシングルスで優勝。世界ランク6位のステファン・オルソン(スウェーデン)を6−0、6−2で下し、ダブルスとのW優勝を果たした。

国枝は今大会で韓国と中国選手を相手にストレート勝ちで決勝まで進出。調子がいいと語ったファーストサーブのほか、セカンドサーブも好調だった。「しっかり跳ねさせて、相手があまり力が入らないところで打たせたりすることができた」と、これまでの試合に自信を持ち最終戦を迎えた。

決勝戦のカードは、国枝とは38度目の対戦となるステファン・オルソン(スウェーデン)。昨日のダブルスではチームメートとして試合を共にし、今日は敵同士での戦いとなった。オルソンが持ち味の力強いショットを放つも、国枝の強みである俊敏な車いすさばきで、どこまでもボールを捉える。ラリーの末にスマッシュが決まり、会場を沸かせる場面もあった。
スーパープレーで何度も観客を沸かせた国枝
試合後、国枝は「これだけの観衆の前でプレーできるのは、何年ぶりかなと。楽天オープンでの車いすテニス開催は選手たちにとって念願でした。東京での開催に感謝したいです」と語った。

試合中、車いすの故障に見舞われたライバルのオルソンに対しては、「まずは、日本に来てくれてありがとう。今日はタイヤが壊れてしまって100%のプレーができなかったかもしれません。でも来年、またここでぜひ100%を見せて下さい」とエールを送り、健闘をたたえた。

(取材・文 丸山裕理)