日本のアートファンがこよなく愛する芸術家たち「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」

ジャン=ミシェル・バスキア Untitled, 1982 Yusaku Maezawa Collection, Chiba Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat.  Licensed by Artestar, New York
 1980年代のアートシーンに、彗星のごとく現れたジャン=ミシェル・バスキア。彼は、わずか10年の活動期間に、新たな具象表現的な要素を採り入れた3000点を超すドローイングと1000点以上の絵画作品を残している。その作品は、彼自身の短い人生を物語るかのように、非常に強烈なエネルギーであふれているだけでなく、20世紀のモダニズム美術の流れを踏まえ、ジャズやヒップホップ、アフリカの民俗や人種問題などの主題を扱っている。そのような背景から、没後ますます名声が上昇し、今や20世紀美術最大の巨匠の一人として確固たる地位を占めるにいたった。

 本展では、バスキア研究の世界的権威ディーター・ブッフハート氏がキュレーションを担当。バスキアと日本との多方面にわたる絆、そして日本の豊かな歴史や文化がその創作に及ぼした知られざる影響を明らかにしながら、日本の美術館はもちろん、世界各地から集めた約130点の絵画やオブジェ、ドローイングなどを展示。日本オリジナルの構成による、日本初となる本格的なバスキア大規模展となっている。

 互いに魅了し合ったバスキアと日本の知られざる絆とともに、その魅力を改めて感じてみては。
「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」
【会場・会期】森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ) 開催中~11月17日(日)
【時間】10~20時(10/21は17時まで。いずれも入館は閉館の30分前まで)
【休】会期中無休
【料金】一般2100円、高校・大学生1600円、小・中学生1100円
【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)
【交通】地下鉄 六本木1C出口(コンコースにて直結)
【URL】www.basquiat.tokyo