朝倉海が那須川天心とのミックスルールでの対戦を提案【髙田横粂の世相談義】

朝倉海vs佐々木憂流迦戦を4人で観戦

憂流迦戦をセルフ生解説「あえて距離をつぶした」


 映像を見ながらのセルフ解説では「試合では全く緊張しない。メンタルは強いと思う」。そして会場の歓声なども「そこは見ていない。相手を倒すことだけに集中している」と試合前のメンタルを明かす。

 試合については「佐々木憂流迦選手は寝技が得意な選手なので、寝技につながらないような展開にしようと思った。あえて距離をつぶして近い距離で相手に雑な打撃を出させようという作戦だった。距離が近いと嫌がって雑な攻撃を出すようになる。そこに左フックを合わせた。膝蹴りもこめかみに入っているのでかなり効いているはず」と54秒の攻防を振り返る。そしてレフェリーがドクターチェックのために試合を止めた場面の憂流迦について「相当効いているはずなのに目が死んでいない。まだ“ぶっ倒してやる”という目をしていて、本当の強さを感じました」と話した。

 具体的な作戦については「相手のジャブにカウンター合わせる作戦だった。憂流迦選手はジャブに少しモーションがあるのが事前の分析で分かっていたので、そこに左フック合わせてカウンターを取るというのが作戦だった。そのあとの右ストレートがタイミングとか角度が完全に合ったので効いたと思いました。スタンドでの右で勝負が決まった」と話し、憂流迦の癖について「前手のジャブを打つときに力みがある。過去の試合を分析して、分かりやすいからカウンター合わせやすいなと思った。小さいけど分かる。高いレベルになると小さい動作が命取り。癖になってるのは分かっていたのでここに合わせようと思った。もともと準備をしているからできる」などと話した。

 自ら距離を詰める展開については「近距離だと打撃の来るスピードが速くなる。僕は打撃をぎりぎりまで目をつぶらずに見られる。怖がる選手だと大振りになっちゃうし、雑になってしまう。僕は今年に入って、ぎりぎりまで見るという技術を身につけたので、近い距離でも怖くない。これはいろんな経験でできるようになった技術。これができる選手は強い」と確かな技術に裏打ちされた作戦であったことを明かした。