朝倉海が那須川天心とのミックスルールでの対戦を提案【髙田横粂の世相談義】

自らの試合をセルフ解説する朝倉海

冷静な試合運びの秘密は「当てる意識に2割、相手の動きに8割」


 堀口、佐々木との2戦を通じてその冷静な戦いぶりが際立つのだが、「攻撃している最中も攻撃することに意識を置いているのではなく、相手の動きに意識を置いている。だからタックルに来た時も切ることができるし、動きに合わせてアッパーも打つことができている。相手に効かせた時はみんな夢中になって攻めることに意識がいく。当てることに10意識がいって、大振りになったりして、当てられない。僕は当てる意識に2割ぐらい、相手の動きに8割くらいの重きを置いているので、しっかり当てられる」とここでも冷静に自らの戦い方を分析。そして「パンチ力には自信がある。当たれば倒せる。今年に入ってボクシングジムに通うようになり、トレーナーの方に“ボクサー含めてもこんなにパンチ力がある人はいない”と言われている」などと続けた。

 朝倉兄弟は徹底的に相手を分析して、その癖を見抜き、試合ではそこを突く。もっとも癖自体はもちろん自身にもあるのだが「癖は当然出ちゃってるので試合が終わったら自分の映像を何十回も見る。まず悪かった部分を見つけて、自分の分析をする。どこに失敗があったかを見て、必ず直してから次の試合に臨むようにしている。それを繰り返すなかでミスが少なくなって強くなってきたのかなと思う」「練習も一回一回ミスがあったりパンチをもらったり、寝技で極められることもあるので、それを必ず毎回修正するように意識している。前の練習でもらった技を二度ともらわないように意識して練習に行くことにしている」などとここでも確かな分析力を垣間見せた。