【区長に聞く】いずれは代々木公園にスタジアムも!? 渋谷区・長谷部区長に聞く、変化し続けることを恐れない渋谷区


 来年は、東京オリンピック・パラリンピックが控える。渋谷は、1964年に開催された東京五輪の際に、大きな発展を遂げた街でもある。第二会場として駒沢公園が選ばれたことを受け、周辺に位置する代々木公園、神宮外苑、駒沢公園をつなぐ幹線道路や首都高の整備が急ピッチに進んだ。2020に向けて、どんな取り組みが行われるのか?

「区内では、卓球、ハンドボール、パラバドミントン、車いすラグビー、パラ卓球などが開催されますから、区を上げてサポートしていきます。また、新しくなった渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)では、全日本フェンシング選手権の準決勝、決勝が行われます。渋谷公会堂は、1964年大会の際、「重量挙げ」の競技会場で、日本人選手金メダル第一号が生まれた場所でもある。渋谷区が擁する会場を、さまざまな形で柔軟性をもって活用していく」

 渋谷区の未来予想図は、これだけにとどまらない。「代々木公園にスタジアムを建設したい」。長谷部区長は、そう笑いながら本音をのぞかせる。

「代々木公園の所管は、渋谷区ではなく東京都。我々はスタジアム建設を実現するため、都に話を持ちかけています。先日も、小池都知事にお願いしてきました。年内、または年度中に、署名を集めるといった姿勢を見せていく」

 変わり続ける街・渋谷は、変わることを恐れてはいない。

「東京は、アジアの中で最も先進的な都市であるという意思表示をしていかないといけない。金融都市としては、上海やシンガポールの後塵を拝しているものの、カルチャーやエンタメの発信地として“アジア一”を目指すべきです。他区ともリレーションシップを深めながら、その中心、受け皿として、渋谷区を躍動させていきたいですね」
(取材と文・我妻弘崇)

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