データセクション、チリ「フォローアップ」開発会社を子会社化

「世界のデータ部」を目指し経営統合
握手を交わすジャックテクノロジーのクリスティアン・カファティCEOとデータセクションの林健人代表取締役社長兼CEO
 ソーシャルメディア分析をはじめとするビッグデータの収集・調査・分析を行うデータセクション(東京都・品川区)が14日、都内で記者会見を開き、チリのAI開発ベンチャーであるジャックテクノロジー(Jach Technology、以下ジャック社)の完全子会社化と今後の海外戦略について説明した。

 2000年7月に創業したデータセクションは、代表的なAIシステムとしてディープセクシー判定器と呼ばれる不適切な画像コンテンツの判定エンジンや自動運転サポート技術などを開発。こうしたAIサービスに、今回経営統合するジャック社をはじめとした複数の海外企業から問い合わせがあったという。

 2010年創業のジャック社はアパレルやコンビニエンスストア、スーパーマーケットといった小売店舗向けに小型カメラおよびAIでの顧客行動分析サービス「FollowUP(フォローアップ)」を開発。「FollowUP」は小型カメラの映像から判別した入店客数、性別、年代、滞在時間と店舗のPOSデータを組み合わせて実店舗での購買行動を可視化して分析できるサービスで、システム開発から10年を経て世界最大のスーパーマーケットチェーン「Walmart(ウォルマート)」やアメリカ最大の衣料チェーン「GAP(ギャップ)」、デンマークの玩具会社「LEGO(レゴ)」など18カ国約6500店舗への導入実績がある。

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