深川麻衣が語る 芝居の魅力に気が付いた乃木坂46時代の原体験とは?



 「ミュージックビデオの撮影の中で、監督と一対一で向き合いながら映像を撮って頂く機会がありました。グループ全体での撮影と違って、個人での撮影となると、緊張して表情や動きに力が入ってしまって。もっとお芝居のことを勉強してみたい! そう思うようになったきっかけでした」

 また、乃木坂46の3rdシングル「走れ! Bicycle」(2012年)のミュージックビデオを撮影した中島哲也監督との出会いも大きかったという。『下妻物語』(2004年)、『嫌われ松子の一生』(2006年)などで監督・脚本を務めた、日本を代表する映画監督の一人だ。

 「学生の頃に作品を観て好きだなと思っていて、初めて映画監督で名前を覚えた方が、中島哲也さんでした。私自身、「走れ! Bicycle」で初めて選抜メンバーに選ばれたこともあり、とても思い入れのある楽曲です。そのミュージックビデオを中島監督に撮影して頂けるということが夢のようでした。撮影中の緊張感や空気感、ドキドキしながら撮影したことを今でも鮮明に覚えています」


お芝居のためにインプットの時間を大切にしている



 乃木坂46に在籍した5年間は、かけがえのない時間。その中で、「ある決定的な瞬間があったから目指したというよりも、自分が今後どうしたいのか考えていく過程で少しずつお芝居への思いが固まっていった」と、今に続く道を説明する。

 映画『パンとバスと2度目のハツコイ』では初めての主演を経験。NHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』に出演するや注目を集め、今年10月から放送されている『まだ結婚できない男』(フジテレビ系)では、阿部寛扮する桑野信介が暮らすマンションの隣人・戸波早紀を演じている。実は、この戸波早紀なる女性、元アイドルで女優を目指しているという設定。「共感できるところがあります」。そう笑う。

 「演出家の方にダメ出しをされて落ち込む心情などはすごく分かります(笑)。ドラマの中で舞台の稽古のシーンがあったのですが、お芝居の中でお芝居をするという感覚が想像以上に難しくて。棒読みすぎてもわざとらしいし、普通すぎても面白くない。監督とテンションや温度感を相談しながら演じています」

 息抜きに関しても、乃木坂46時代とは考え方が変わったと話す。

 「グループで活動していた時は、無意識に周りとのバランスを考えて発言していましたが、今は自分が思っていることをしっかり伝えていこうと考えるようになりました。そういったアウトプットの姿勢が、お芝居にもつながってくるのだと思います。今は自分で自由に使える時間も増えたので、お休みの日も充実させたいと思っています」

 そんな彼女の趣味は、フィルムカメラだそう。「人や物をよく撮っています。興味があることに対して、すぐに行動に起こせるようになったかな」と笑い、「私の中では、人に会うことがとても重要。壁にぶつかったときも、人に会って話をすることで落ち着けたり、頭の中が整理されたりします。人の話を聞くことがとても刺激になっています」と、インプットの機会を大切にしていると続ける。

 子どもの頃の夢を実現させ、現在は女優として輝く深川さん。なりたい自分になるには? 毎日の暮らしの中で大切にしていることを尋ねると――。

 「心の余裕を保つために、部屋の整理整頓をするよう心がけています。忙しかったり疲れていたりするときは、自然と部屋が荒れてくるんです(苦笑)。掃除をする気分でなくても、部屋の片付けをすると、自然と気持ちもすっきりします。あとは、手帳をつけるようにしています。スケジュールだけではなく、お仕事で言われたことや心に残っていることなどを、日々、メモに残すようにしています。過去の手帳を読み返すと、自分がそのときどんなことを考えていたのかが分かります。それも気持ちを整理する大事な習慣です」

アクティブオーガニック「Be」presents「BeStyle」は、TBSラジオで、毎週土曜午前5時30分~6時にオンエア。radikoでも聴取可。詳しくはHPを参照。
https://www.tbsradio.jp/be/

また、当日の模様は、以下のYoutube「Be Style」チャンネルからも視聴可能。
あなたの「なりたい」が見つかるかも――。
https://www.youtube.com/channel/UCtEhEgJPGJQ9IX4y5vbmESw/featured

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