【インタビュー】浜崎朱加 RIZINの絶対女王は大晦日のハム・ソヒ戦の前に何を思う!?

「MSGのすごさがよく分かってないんですよ(笑)」


 浜崎選手でも対戦相手を怖いと思うことはある?

「全然あります。外国人選手なんて見た目が怖いじゃないですか(笑)。骨格の違いもあるのかみんな大きく感じますよね。ジン・ユ・フレイ選手なんてムキムキでカッコいい。でもでかいですよね。本当に同じ階級なのかな?と思いますもん。いや、もちろん同じ階級なんですけど(笑)」

 今年の大晦日は他のカードに先駆けて浜崎vsハムと男子の堀口恭司vs朝倉海の2つのタイトルマッチが発表された。この2試合が大きな軸となると思われていたのだが、堀口のケガで堀口vs朝倉戦は消滅。こちらのカードに対する期待が一気に高まっているように思うのだが。

「そうなんですかね。自分ではあまり感じてはいないんですけど、大晦日だしタイトルマッチなので、絶対に盛り上がる試合はしたいとは思っています」

 メインになってもおかしくないのでは?

「いやいやいや、メインは違いますよ(笑)。メインは那須川天心君とか海君とかですよ」

 もともと堀口vs朝倉と並び立っていたカードですから。

「本当ですか? 試合順に関してはあまり意識していないんですよ」

 看板のカードという自覚は?

「それはあります。スーパーアトム級の世界の1、2を決める戦いだと思っているのでそこには責任はあるし、RIZINのベルトを海外に持って行かれたくはないのでしっかり守りたいと思っています」

 浜崎は昨年5月の福岡大会でRIZIN初参戦を果たし、今回の試合で6戦目。年間3試合というのはこれまでにないハイペース。コンディションの維持は心配ない?

「定期的に試合ができるほうがコンディション的には全然いいですね。Invictaの時はチャンピオンだったので、タイトル戦となると挑戦者がいなかったりとかで試合が組まれなかったり、ケガもあって試合間隔が空いたりしていたので、ちょっとコンディションは作りづらかったですね。それはメンタルの部分も含めてですが。今は4カ月に1回のペースなので、体もメンタルも作りやすくて、ありがたいと思っています」

 来年以降はどのような戦いをしていきたいと思っている? ハム・ソヒに勝ってしまえば、彼女以上の選手はそう多くはないので、簡単に呼べるものでもなさそう。

「私は常に目の前のことしか見ていない。用意された相手とやるだけなので来年以降のことはまだ考えていないです」

 ベラトールには女子のスーパーアトム級という階級はない。逆に浜崎選手の試合を向こうに輸出して、試合のレベルの高さを認めさせて階級を作らせるくらいのことを考えたりは?

「それも楽しそうですね。でも選手はInvictaに行っちゃっているんで、現実的には難しいかもしれませんね」

 Invictaで世界王者になって一度頂点を極めた。今はそこまで海外での戦いに興味はない?

「でもね、RENA選手が今年の5月にニューヨークで試合をした時にセコンドで行ったんですが“ああ、海外ってこういう感じだったな”って思い出しましたし、刺激はもらいましたよね。海外の試合もいいなとは思いました」

 MSGというのはまた特別ですね。

「…MSGのすごさがよく分かってないんですよ(笑)。まあ海外での試合というのは、昔、あこがれていたんですが、今回久しぶりに行って、またそういった憧れみたいな感覚が戻って来たな、とは感じました」

 MSGのすごさがよく分からないというと、他の人の試合とか格闘技の大会はあまり見ない?

「知っている人の試合は見ますけど、あまり見ないかな…。UFCとかも、わざわざファイトパスに入ってまで見るということは普段はしないですね。でも修斗とかパンクラスはAbemaTVとかで見たりはします」