根本宗子作『今、出来る、精一杯。』開幕。伊藤万理華「23歳の私だからこそ伝えられること精一杯伝えたい」

 劇作家で演出家、そして女優と幅広く活動する根本宗子が主宰を務める月刊「根本宗子」は今年2019年が旗揚げ10周年記念興行として代表作『今、出来る、精一杯。』を音楽劇にリメイク。12月13日から上演がスタートする。舞台公演を前にマスコミ向けゲネプロが都内で行われた。
根本宗子、清竜人
 今作の主演は個性的な音楽活動をしている清竜人が俳優として演劇作品に初出演。ヒロインには坂井真紀、共演には元・乃木坂46の伊藤万理華や内田慈、春名風花など根本宗子作品ならではの座組となっている。

 物語は…舞台はスーパー「ママズキッチン」のバックヤード。そこでは頼りない店長、お局の店員、八方美人のバイトリーダー、正義感の強い若者、どもりで暗い男性店員などが、なんとかお互いに折り合いをつけながら日々働いていた。もうひとつの舞台、安藤雅彦の自宅。仕事が続かない男、安藤は、神谷はなと同棲をしている。バイトが全く続かす、ほぼヒモ状態の安藤は優しくサポートし続けるはな。求人誌をめくる安藤は「ママズキッチン」の募集を見つけて面接を受けることに…。それぞれが自分の正しさのために、例えそれが賛同されないことでも、自分のやり方で生きている。混沌とした中でも生きていく、精一杯の群像劇。
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