大沢たかお、2年の休業を振り返り「これからはメーターが振り切れる作品を」最新主演作に自信



 そんなアクションシーンについて大沢は「『AI崩壊』というからCGを使ってくれるかと思っていたらそんなことはなく、スタントもいなかった。大変じゃないところがなかった」と苦笑しつつ「ハリウッド風日本映画と言われないよう、みんなで必死になってやっていました」と本格アクションや日本各地での大規模ロケを振り返った。

 本作は原作のないオリジナル作品。脚本段階から参加したという大沢は「こういう作品は、トム・クルーズがやると成立するかと思うが、僕は残念ながらトム・クルーズではない。では負けない部分は何かと思ったとき、日本映画の持つ“人のにおい”がするリアルさではないかと思いました。身近にいそうな人が必死になって日本全国で起きたクライシスに立ち向かうほうが、リアルに感じてもらえると思った」と、自身の提案を明かし、入江監督も「大沢さんが脚本段階から参加してくださって、俳優として血を通わせてくれた」と感謝。入江監督は「撮影では、俳優もスタッフも、ゼロから作っているんだという気概を持って臨んでいた。本作が公開されて、オリジナル脚本や、ゼロからの映画作りにもっと寛容になってくれたら」と期待を寄せた。