ケント・ギルバート氏がゴーン被告逃亡問題に言及【髙田横粂の世相談義】
日本の司法取引の疑問点を指摘した横粂氏
横粂氏は「内々で自己負罪型の司法取引があったのでは…」
ギルバート氏は「アメリカは両方ある。実際に裁判になると証言の時には、司法取引をしていることが明かされる。そうすると自分のためにうそをついているかもしれないので、その人の証言は割り引かないとダメ。そういうところがマイナス点なんだけど、そうしないんだったら内部告発をさせることはできない。だから恐らく(西川氏らは)“内部告発するから僕の責任を追及しないでください”と事前に調整したんじゃないか。証拠はないが、そういう陰謀はあったのではないかと思う。でもそのようなにおいはしません? 東京にいる外資系の企業の社長なんかは“このやり方では日本ではやっていられない”とすごく気を付けている」
横粂氏は「西川さんらは日本ではできないはずの自己負罪型の司法取引を内々でやったかもしれないことはあり得る。公表している2人は捜査公判協力型なので公表できるが、西川さんらのはそれで公表されないのでは」とも言及。
ギルバート氏は「アメリカの裁判所だったらそれを全部公表しないといけないのに日本の裁判所では公表しないで済む。それが汚い」と話した。
また証拠に関することについてもギルバート氏は「アメリカは被告に対して有利な証拠もすべて検察側が出さなければいけないというルールになっているが、日本にはない。だから被告にとって有利な証拠は出さない。隠す」と指摘。
横粂氏が「裁判に使うやつだけ示すとなっている。使わないやつは隠していいというのが日本のルール」と補足するとギルバート氏は「そう。それはひどい。今回の件でそういうところは見直されるかもしれない。日本の司法制度は少しずつ良くなっているんだけどまだまだ」と話した。