ノア新社長に就任の高木三四郎「業界1位を目指す」と新日に挑戦状

カラーの違う2団体による相乗効果を期待した藤田社長

サイバーの藤田社長は高木社長の経営手腕を高く評価


 ノアはこれまで日テレG+、サムライTVで大会を中継してきたが、今後は2月16日の後楽園大会からAbemaTVでも中継。DDTの動画配信サービス「DDT UNIVERSE」では1月30日のノア後楽園大会を無料で生中継。これを皮切りにノアの大会を月1~2回生配信するという。

 また11月に予定されていたDDTの両国大会を2デイズとし、初日の21日はDDT、22日はノアがビッグマッチを行う2連戦として開催することが発表された。

 今回の全株式取得について藤田氏は「一つにDDTがグループ入りして2年。テレビの普及にプロレスが大きく寄与したように、AbemaTVを立ち上げた立場として、プロレスのコンテンツとしての魅力や可能性を強く期待した。ニつ目にはノアを研究しているうちにDDTと良い補完関係があると思った。互いの強みや特徴を生かして、相乗効果を得られるのではないかと考えた。三つ目は高木社長は現役の選手でありながら、現場の運営と経営をしっかり切り分けていて、経営者・高木社長に非常に可能性を感じている。そこにかけてみたいという思いがあり、今回、兼務してもらうことをお願いした。今回の件を前向きにとらえて、グループとしてのプロレスのさらなる発展と拡大を期待したい。私の立場はこれからも後方支援。できる限りのバックアップをしたい。DDT、ノアともにそれぞれのファンに愛されるプロレス団体として成長してほしい」などと三つの理由を挙げた。

 またノアという団体については「DDTは面白い。良質な舞台を見ているような面白さがある。先ほどノアの選手が会社に来てくれた時に、みんなノアの選手を見てかっこいいと言っていた。面白いプロレスとかっこいいプロレスの両方を揃えられるのはバリエーションとしても魅力があるし、映像コンテンツとしても可能性を感じる」とカラーの違う両団体による幅広いファン層の獲得に期待した。