美しき新ホラークイーン! 三吉彩花が語るホラーの「愉しみ」。


 …さすが最恐作品のヒロイン、映画を見る前から怖くなってきた!

「別に怖い話が得意というわけではないのですが(笑)。でも今回、ホラー映画を作る楽しさを清水監督のもと、感じることができたと思います。実際、ホラーの撮影現場はとても楽しいんです。メリハリがあって、カメラが回っていないときはみんなすごくおしゃべりで、和気あいあいと撮影していました。今回は同世代の俳優さんも多かったので、休憩中に“海外旅行はどこに行きたいか”みたいな話を私たちがしていると、そこに清水監督が“俺はね~”ってナチュラルに入って来られたり(笑)。実は最初、どんな方なんだろうと緊張していたのですが、監督はすごく気さくでお茶目なところもあって“ホラーってどう作っていいか分からない!”っておっしゃって、みんなから突っ込まれたりしていました(笑)」

 和気あいあいとしながらもカメラが回れば、ホラーの巨匠ならではの演出力を実感。

「なるほど!と思ったのが“間尺”を生かした怖さです。例えば、よくホラー映画で“あのドアを開けたら、何かが出そう”みたいなシーンがあるじゃないですか。ドキドキしながら開けるけど、何もいない。ほっと、安心して後ろを向くと…そこにいる!みたいな(笑)。演じている我々のリアルな感覚だと、振り向いてすぐ驚くのが自然なのですが、監督はそれよりも長く間をとるんです。見る人からすると怖がるタイミングが今だとちょっと早いから、もう少し間を置いて、と指示を頂いて、なるほど、と思いました。気を緩めた次の瞬間に訪れる恐怖が、本作でもあちこちに仕掛けられています(笑)」