バカリズム×夏帆×佐藤玲 架空OLたちのあの「日常」をそのままスクリーンで! 映画『架空OL日記』

夏帆

バカリズム、女子控室で完全に溶け込む


 その理論的思考と鋭い観察眼から生まれた? 何気なさすぎる日常のドラマがついに映画化。バカリズムいわく「じわ~っと決まっていった」とは、なんとも本作らしい話。

バカリズム「1stシーズンが終わったときに、どういう形で次ができるかを僕と住田監督とで話していたんです。もともと住田監督は映画をやりたいという気持ちを強く持っていらっしゃっていたし、僕はまたできるんであればどんな形でも、と思っていたので」

夏帆「出演者のみんなも、またやりたいねという話はしていました」

バカリズム「次にやるとしたら何日記だろうねという話をして、それぞれどんな職業がいいかという案を出し合ったりもしました」

夏帆「受付嬢とか出ましたね」

佐藤「あとCAさんとかも」

バカリズム「いろいろ出ましたよね。でもやっぱり銀行員が一番しっくりくるというか超えるものがなかった」

 実家住まいで、何かとややずぼら気味な「私」。「私」と同期で親友の「マキちゃん」(夏帆)。漫画が大好きで、やや天然な後輩「サエちゃん」(佐藤)。そして、頼りになる「小峰様」(臼田あさ美)やしっかり者の「酒木さん」(山田真歩)。おしゃべりに花を咲かせる彼女たちがいる控室の光景は、どの職場でも見る当たり前の…と言いたいところだが、よく考えればメイクアップして女子行員の制服に身を包み女子に溶け込むバカリズムの存在は、違和感があってもおかしくないはず…。

夏帆「まったくないんですよね、違和感が(笑)。今回も、久しぶりにみんながそろったうれしさのほうが先でしたし、メイクして制服姿を見たらもう、ドラマのときの感覚になりましたし」

バカリズム「制服がスイッチなんでしょうね。思い返せばドラマを始めるとき“あ、女子の制服を着てる~”みたいなやりとりがあったり、最初はちょっとクスクス笑いが起こったりもしていたけど、それもわりとすぐ、笑いが起こらなくなって」

夏帆「むしろ、男性の姿をされているときのほうが違和感というか…(笑)」

バカリズム「女性の居場所に男性が入り込んでいる、という嫌悪感がわくかもしれないですね(笑)」

佐藤「私も最初の違和感すら思い返せないくらい(笑)、すぐなじんでいました。ただ、ときどき足を思い切り広げてストッキングを直すとか、女性だとあまりしないことを見かけたときは“あ、そうだった”と、思いましたけど(笑)」