新型ウイルス肺炎とスポーツ国際大会【アフロスポーツ プロの瞬撮】
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影/文章:松尾憲二郎(2020年2月9日フィギュア 四大陸選手権 男子)
新型ウイルス肺炎の感染拡大に伴いスポーツの国際大会は収束に向かうまでの間、一体どうなるのだろうか。
先日、韓国で行われていたフィギュアスケート四大陸選手権では大会運営サイドが会場内での感染阻止、予防、習慣づけを積極的に呼びかけ・実施をしていた。
例えば、手は30分おきにアルコール殺菌せよ、と大型スクリーンと館内放送で呼びかける。会場入り口ではサーモセンサーで全来場者の体温チェック。
関係者入り口では一人ずつ体温を計測。一度、外に出てすぐ戻ってきても毎回計測される徹底ぶりだ。
運営スタッフはマスクをしつつ、丁寧に対応していた。
マスクをしながら外国人とコミュニケーションと取るのは普段よりも高いハードルがあると改めて実感することとなった。
こういった運営の努力も限界にきたら、次に待ち受けるのは無観客試合かもしれない。
人同士の接触が拡大の根源と仮定すると、 効果的に感染ルートを縮小できる。
開催地の変更もありえる。しかし国際大会ともなれば規模はそれなりに大きいので変更にはかなりの困難がある。
その次はなんだろうか。どうなるのだろうか。感染が拡大し続けたら、この次の策は?
収束宣言が出るまで延期、もしくは中止となるのだろうか。
メガネをして左目でファインダーをのぞく私は息を止めながらの撮影だった。
顔とカメラ間の空間は狭く、自らの呼吸でメガネは白く曇りやすい。
新型ウイルス肺炎対策は運営や観客の方たちにもなんらかのストレスとなっていた。
しかし、選手にとってこういった感染防止や予防策から安心感が生まれ、練習の成果を普段通りに発揮できたのなら、
我々のストレス疲れはある程度吹っ飛んでくれる。
スポーツの面から見ても、一日も早い感染拡大停止・収束へ向かうことを願っている。
■カメラマンプロフィル
撮影:松尾憲二郎
1985年 東京生まれ
都立工芸高校デザイン科卒業
バックカントリースキーの撮影にあけくれ雪山を登ってきた。
2014年より「アフロスポーツ」に所属。現在は様々なスポーツを撮影している。
日本スポーツプレス協会 (AJPS) 会員
国際スポーツプレス協会 (AIPS) 会員
【取材歴】
2015 冬季ユニバーシアード(スペイン/グラナダ)、EAFF 東アジアカップ(中国/武漢)、柔道・世界選手権
(カザフスタン/アスタナ)
2016 スキー遠征(モンゴル/アルタイ山脈)、リオデジャネイロパラリンピック
2017 冬季ユニバーシアード(カザフスタン/アルマティ)、冬季アジア大会(札幌)、夏季ユニバーシアード
(台湾/台北)、フィギュアGPシリーズ(ロシア/モスクワ)
2018 冬季オリンピック(韓国/平昌)、夏季アジア大会(インドネシア/ジャカルタ)、体操・世界選手権(カター
ル/ドーハ)
2019 陸上・世界選手権(カタール/ドーハ)
【個展】
2011 冷やしボブ(ボブ東京)
2014 YMK_展(EATME GALLERY 南青山)、YMK_展(UP LAND 札幌)
2016 SKIING MONGOLIA(代官山ヒルサイドテラス)、season(NIKON 新宿フォト・プロムナード)
【グループ展】
2018 AJPS報道展 『鼓動』
先日、韓国で行われていたフィギュアスケート四大陸選手権では大会運営サイドが会場内での感染阻止、予防、習慣づけを積極的に呼びかけ・実施をしていた。
例えば、手は30分おきにアルコール殺菌せよ、と大型スクリーンと館内放送で呼びかける。会場入り口ではサーモセンサーで全来場者の体温チェック。
関係者入り口では一人ずつ体温を計測。一度、外に出てすぐ戻ってきても毎回計測される徹底ぶりだ。
運営スタッフはマスクをしつつ、丁寧に対応していた。
マスクをしながら外国人とコミュニケーションと取るのは普段よりも高いハードルがあると改めて実感することとなった。
こういった運営の努力も限界にきたら、次に待ち受けるのは無観客試合かもしれない。
人同士の接触が拡大の根源と仮定すると、 効果的に感染ルートを縮小できる。
開催地の変更もありえる。しかし国際大会ともなれば規模はそれなりに大きいので変更にはかなりの困難がある。
その次はなんだろうか。どうなるのだろうか。感染が拡大し続けたら、この次の策は?
収束宣言が出るまで延期、もしくは中止となるのだろうか。
メガネをして左目でファインダーをのぞく私は息を止めながらの撮影だった。
顔とカメラ間の空間は狭く、自らの呼吸でメガネは白く曇りやすい。
新型ウイルス肺炎対策は運営や観客の方たちにもなんらかのストレスとなっていた。
しかし、選手にとってこういった感染防止や予防策から安心感が生まれ、練習の成果を普段通りに発揮できたのなら、
我々のストレス疲れはある程度吹っ飛んでくれる。
スポーツの面から見ても、一日も早い感染拡大停止・収束へ向かうことを願っている。
■カメラマンプロフィル
撮影:松尾憲二郎
1985年 東京生まれ
都立工芸高校デザイン科卒業
バックカントリースキーの撮影にあけくれ雪山を登ってきた。
2014年より「アフロスポーツ」に所属。現在は様々なスポーツを撮影している。
日本スポーツプレス協会 (AJPS) 会員
国際スポーツプレス協会 (AIPS) 会員
【取材歴】
2015 冬季ユニバーシアード(スペイン/グラナダ)、EAFF 東アジアカップ(中国/武漢)、柔道・世界選手権
(カザフスタン/アスタナ)
2016 スキー遠征(モンゴル/アルタイ山脈)、リオデジャネイロパラリンピック
2017 冬季ユニバーシアード(カザフスタン/アルマティ)、冬季アジア大会(札幌)、夏季ユニバーシアード
(台湾/台北)、フィギュアGPシリーズ(ロシア/モスクワ)
2018 冬季オリンピック(韓国/平昌)、夏季アジア大会(インドネシア/ジャカルタ)、体操・世界選手権(カター
ル/ドーハ)
2019 陸上・世界選手権(カタール/ドーハ)
【個展】
2011 冷やしボブ(ボブ東京)
2014 YMK_展(EATME GALLERY 南青山)、YMK_展(UP LAND 札幌)
2016 SKIING MONGOLIA(代官山ヒルサイドテラス)、season(NIKON 新宿フォト・プロムナード)
【グループ展】
2018 AJPS報道展 『鼓動』
アフロスポーツ
1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。
■アフロスポーツHP
https://sport.aflo.com
https://www.aflo.com
■Facebook
https://www.facebook.com/aflosport
■Instagram
https://www.instagram.com/aflosport
■Twitter
https://twitter.com/aflosport
1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。
■アフロスポーツHP
https://sport.aflo.com
https://www.aflo.com
https://www.facebook.com/aflosport
https://www.instagram.com/aflosport
https://twitter.com/aflosport