“天才”青井人が復活!2年8カ月ぶりの勝利をKOで飾る【2・16 修斗】
パウンドの連打でKOを狙った石井だったが、惜しい判定勝ち(撮影・蔦野裕)
インフィニティリーグで石井逸人が一條に判定勝利
セミファイナルでは「インフィニティリーグ2020バンタム級」の開幕戦となる石井逸人vs一條貴洋の一戦が行われた。
1R開始のブザーが鳴ると石井はいきなり飛びヒザを見せて牽制する。石井は一條のローをキャッチすると、一條はそのまま下にタックルにいってケージに石井を押し込んでいく。しかし石井が逆にテイクダウンに成功。もぐる一條をつぶして石井がマウントを取るとフロントスリーパー。一條が下からのパンチで脱出を図ると、石井は首を離して、パウンドからヒジ打ちで一條を削っていく。ここで一條がリバースして上を取るが石井はしっかりとガードの中に入れポジションを整える。一條はバックを取りかけるが、石井はそれを許さず上を取るとハーフからヒジ打ち。ケージ際で固定してパウンドをこつこつと落としていく。石井はラウンド終了間際に腕十字にトライするが、ここで終了のブザーが鳴る。
一條の右目の下が大きくはれ上がったことから2R開始直後にドクターチェックが入るが試合は続行。このラウンドも石井が一條を圧倒。プレッシャーをかけ追い込んで打撃で攻め込む石井に対し一條はタックルに活路を見出そうとするが、グラウンドでも石井が一條をコントロール。パウンドやヒジで一條を削っては隙を突いてスリーパーを狙うが、一條が必死のガード。それでも石井は肩固めを狙うが、ここも一條が驚異の粘りを見せる。石井は極め切れないとみるとマウントからパウンドの連打でKOを狙うが一條は必死に動いて、タイムアップ。
判定は2人が20-17、1人が20-16と圧勝した石井は試合後のマイクで「インフィニティリーグの初戦、1人つぶしたんで、残り3人、1列になって待っとけ。以上」とアピール。しかし同リーグは1Rでの一本、またはKO勝ちに多い勝ち点を与えられるシステムになっており、石井は判定勝ちで勝ち点は2にとどまった。