軍司泰斗が武居を苦しめた男からダウンを奪って判定勝ち【2・24 Krush.111】

横山(左)のパンチと中島の蹴りが交錯(撮影・小林郁人)

スーパー・フェザー級戦は横山朋哉が中島千博に競り勝つ


 第6試合ではスーパー・フェザー級の注目カード、横山朋哉vs中島千博の一戦が行われた。

 中島は空手で輝かしい実績を残し、キックボクシングに転向。武居由樹、江川優生らK-1王者を擁するPOWER OF DREAMで着実に実力をアップし、2連続KO勝ちを収め、プレリミ、本戦第1試合、そしてこの日の第6試合と着実にポジションをアップしてきた。

 対する横山も昨年8月にKrushスーパー・フェザー級の実力者・朝久泰央に判定負けを喫したものの、それまでK-1グループでは4連勝とこちらもスーパー・フェザー級の注目選手。

 試合は1Rから横山がスピード感あふれるパンチにローを見舞うと、中島もロー、ミドルで反撃。ともに空手出身とあって強烈な蹴り。中島のローに横山がパンチの連打を合わせていく。

 2Rに入ると中島のローと横山のミドルが交錯。互いに打たれたら打ち返す。中島がじりじりとプレッシャーをかけ、横山をロープに詰めるが、横山のガードが固く、中島はなかなかクリーンヒットさせることはできない。パンチの確実性では横山が勝った印象。

 3Rも互いに一歩も引かない打ち合いを展開。中盤、中島が左ボディーブローを連発でヒットさせていくが横山もパンチの連打で反撃。しかし3R残り10秒、横山の左フックに中島が前のめりに倒れるが、レフェリーはスリップと判定。すぐに試合再開となったが、横山がパンチをまとめ試合終了。

 判定は30−29、30−28、30−28の3−0でジャッジ3者とも横山を支持。横山が激闘を制し、再起戦で勝利を収めた。