新型コロナ、東京オリパラ準備段階へ影響か
今週末の大会中止が発表されたパラリンピック競技のボッチャ (写真:SportsPressJP/アフロ)
新型コロナウイルスの感染拡大でスポーツイベントの中止が相次ぐなか、オリンピック・パラリンピックの準備段階にも影響が出始めている。
政府は26日、新型コロナウイルス感染症の対策本部で、多数の観客が集まるスポーツ・文化イベントの主催者に対し、今後2週間は中止や延期、規模縮小などの対応をとるように要請する方針を発表した。すでに規模を縮小しての開催が決定している東京マラソンも、体調不良者は沿道での応援を控えるよう、公式ホームページで協力を呼びかけている。
パラリンピック競技では、28日から3月1日まで世界9カ国が参加して開催が予定されていた東京2020テスト大会「天皇陛下御即位記念2020ジャパンパラボッチャ競技大会」が20日、大会の中止を発表。3月8日に開催予定だった「東京国際視覚障害者柔道選手権大会2020」も25日、開催中止を決定した。
感染拡大の防止に向け対策が進むなか、パラスポーツを巡っては、障害の特性ならではの事情もあった。脳性まひなど重度障害者の選手が多いボッチャでは、新型コロナウイルスが選手に感染した場合の影響の大きさを正確に把握するには、時間を要するとの判断がなされ、改めての開催検討に至った。
また、25日、パラリンピック開催半年前のイベントに出席したパラ陸上(視覚障害クラス)の高田千明は、感染について「視覚に障害があると、どうしても手で(物に)触れる機会が一般の方よりも多くなります。なるべくマスクをつけるとか、何か触った時のために、除菌ペーパーを持ち歩くというのを心掛けていますね」と、障害を持つアスリートならではの注意も語った。
オリンピック・パラリンピック前のテスト大会や代表選考会では、本番の出場選手を決めるだけでなく、観客の動線や選手の移動など、運営面においても重要な位置付けにある。3月以降予定されているテスト大会への影響はもちろん、感染拡大のリスクが収まらなければ、3月26日に福島県でグランドスタートを迎える聖火リレーへの影響も懸念される。
選手が輝く舞台は無事やってくるのか。東京オリンピック・パラリンピックが正念場を迎えている。
政府は26日、新型コロナウイルス感染症の対策本部で、多数の観客が集まるスポーツ・文化イベントの主催者に対し、今後2週間は中止や延期、規模縮小などの対応をとるように要請する方針を発表した。すでに規模を縮小しての開催が決定している東京マラソンも、体調不良者は沿道での応援を控えるよう、公式ホームページで協力を呼びかけている。
パラリンピック競技では、28日から3月1日まで世界9カ国が参加して開催が予定されていた東京2020テスト大会「天皇陛下御即位記念2020ジャパンパラボッチャ競技大会」が20日、大会の中止を発表。3月8日に開催予定だった「東京国際視覚障害者柔道選手権大会2020」も25日、開催中止を決定した。
感染拡大の防止に向け対策が進むなか、パラスポーツを巡っては、障害の特性ならではの事情もあった。脳性まひなど重度障害者の選手が多いボッチャでは、新型コロナウイルスが選手に感染した場合の影響の大きさを正確に把握するには、時間を要するとの判断がなされ、改めての開催検討に至った。
また、25日、パラリンピック開催半年前のイベントに出席したパラ陸上(視覚障害クラス)の高田千明は、感染について「視覚に障害があると、どうしても手で(物に)触れる機会が一般の方よりも多くなります。なるべくマスクをつけるとか、何か触った時のために、除菌ペーパーを持ち歩くというのを心掛けていますね」と、障害を持つアスリートならではの注意も語った。
オリンピック・パラリンピック前のテスト大会や代表選考会では、本番の出場選手を決めるだけでなく、観客の動線や選手の移動など、運営面においても重要な位置付けにある。3月以降予定されているテスト大会への影響はもちろん、感染拡大のリスクが収まらなければ、3月26日に福島県でグランドスタートを迎える聖火リレーへの影響も懸念される。
選手が輝く舞台は無事やってくるのか。東京オリンピック・パラリンピックが正念場を迎えている。