【新連載】GENERATIONS 関口メンディーの「メンディーのコラムンディー」第1回 メンディーってこんなこと考えてるんだ
みんな大好きな『鬼滅の刃』にハマってしまった
早速ですが、『鬼滅の刃』、皆さん読んだことありますか?
いきなりですみません。
僕はアニメ派なので漫画は読んでいませんが(小さい頃からアニメ派だったメンディー少年は今でも漫画が読めない。1日1冊が限界)、大人気ですよねぇ。怖いくらいに。僕も会う人会う人に勧められて、Netflixで見始めたのですが、まぁ面白い。久しぶりにアニメを一気見してしまいました。
軸となるストーリーはシンプルなんです。”鬼に家族を殺された主人公が仇を取るために強くなってその鬼を倒しにいく”っていう。
でもなんであんなに人気なのか。僕なりにいろいろと考えてみたんです。
そしたらいくつかキーワードがある気がして。僕が考えたのは、大きく分けて2つ。そのキーワードから、2回に分けて、鬼滅の人気の理由を、ぼくなりに分析してみたいと思います。
今回は1つ目、”人間味”です。
人気の漫画のタイプとして、何かしらの因果が働いて、超人的な力を手に入れたり、もう人間レベルではないところまで能力がアップして、敵と戦うような漫画はたくさんあると思うのですが、『鬼滅の刃』の場合は”ガチ人間”なんですよね。
超能力とかじゃないんです。生身。
主人公が強くなる方法もただひとつ、”修行”。血の滲むような修行の末に敵と戦えるだけの力を身に付けていくんですが、その努力する姿がなんとも涙ぐましいというか、観ていて「俺ももっと頑張ろう」とか、「頑張ってる人ってカッコいい」と思わせてくれるんですよね。多分同じ人間として感情移入しやすいってところもあると思います。
“人間味”でいうと、鬼にも同じことが言えて。鬼も元々人間だったんです。鬼にも鬼になった理由がちゃんとあって、そのバックボーンとかも作者の方は描いてくるから、これがまたズルい。敵側にも感情移入できちゃうもん。もうみんな好きになっちゃう。もう誰も死なないでって。
だから途中からその”鬼”という部分が、人間でいう”性格”の部分と重なってきて。
たまに世の中でも意地悪な人がいる。鬼のように。でもその人にも鬼になった理由があると思うんです。家庭環境とかこれまでの経験、身の周りの人々で。でも世間では表面上だけ切り取って、中まで見ようとしない。まぁ赤の他人にそこまでする必要も無いのかもしれないけど、その奥に目を向けることも必要だよって教えてくれてるような感じがするんですよね。