【新連載】GENERATIONS 関口メンディーの「メンディーのコラムンディー」第1回 メンディーってこんなこと考えてるんだ

コラムの内容とは……関係ありません

意外と弱音を吐く、主人公



それと僕もそこまでたくさんアニメを観ているわけじゃないのですが、僕的に人間味の部分で1番面白いなと思うのが、主人公がまぁまぁ弱音を吐くんですよ。これって珍しくないですか? 「痛い」とか「苦しい」とか「負けそう」とか結構言うんです。実際に声に出す訳ではなく、その心情が心の声として表現されているのですが、これが一番のポイントな気がするんですよね。確かに他の漫画でもメインキャストの中にそういったネガティブキャラみたいなのが、たまにいたりもすると思うのですが、思いっきりどセンターの主人公が弱音吐くってあんまりない。

やっぱり主人公って突き抜けるような根アカ(根っからの明るさ)で、その明るさと根拠のない自信で周りを巻き込んでいくみたいなのがセオリーなんだけど、鬼滅の主人公はポジティブなんだけど、弱音も吐くんです。最終的には、そのネガティブに打ち勝って、先に進むんですけど、その過程が物凄く人間的。誰にでもあると思うんです。

弱音を吐きたくなること。自分自身もあります。例えば、「パフォーマンス中に痛めた膝が痛くて踊れない」とか、「ライブ中に飛ばしすぎて、苦しくて息ができない」とか。「やばい」って思うことは度々あるのですが、その度に自分を鼓舞するのは、ライブに向けてリハーサルで追い込んできたという自信とこれまでに経験した今よりももっと苦しい瞬間を乗り越えてきたという自信。そして高いお金を払って時間を作って会場に足を運んできてくれているファンの皆さんに楽しんでもらいたいということ。そうやってここまで頑張れてこられた自分と、主人公の姿を重ねて見ることができるのだと思います。

うん、ここまで感情移入できたり、親近感の湧く主人公って久しぶりなんだよなぁ。この事からも『鬼滅の刃』の主人公は、強くて優しくて人間味があって、親しみやすいということが言える気がします。

アーティストもなんでも結局最後は人間味な気がして。作られたものではなくて、その人の素の部分をみて、応援され、愛される人間に僕もなりたいなぁなんて思っています。

 2つ目のキーワードは“認める”。それはまた、今度、書きたいと思います。

※GENERATIONS 関口メンディーの「メンディーのコラムンディー」は、毎月第1・第3木曜更新予定
関口メンディー(せきぐち・めんでぃ)…1991年1月25日生まれ。アメリカ・ニュージャージー州出身。GENERATIONS from EXILE TRIBE、EXILEのパフォーマー。2011年にGENERATIONSのメンバーに、2014年からはEXILEでも活躍。HONEST BOYZ(R)ではラップも披露する。『HiGH&LOW』シリーズなど、映画やドラマでも俳優としても活動する。バラエティー番組でも精力的に活動を展開している。
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