ceroのオンラインライブに静かに熱狂! 新型コロナでライブを自粛

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 この日は10人で登場したcero。正規メンバーは3人だが、その日のライブに合わせて様々なサポートメンバーを加え、その日によって楽器の編成も変わる。ceroの音楽は、生で見るライブだとしても、配信で見るライブだとしても、鳴る音は“その日だけの音”で“その時のメンバーだからこそのアレンジ”だ。

 ライブにはサプライズで、ceroのレーベルメイトであるVIDEOTAPEMUSICがゲストとして登場したり、あえて観客が立てるような、ライブハウスらしい縦長の空間をフルに利用したパフォーマンスで、無観客ライブならではの自由さも感じた。試聴人数は配信中に最大3万5000人まで到達し、普通にライブするよりも多くの人がオーディエンスになった。

 SNSでは配信中からライブについてのつぶやきが増え、まるでライブハウスで隣にいる人と話しているような感覚だった。

 ライブ終盤、MCで高城は「なんか面白いことがこれからもできそうじゃないかな、と未来を感じるような感じがあった。これとは別に、仙台ではライブをちゃんとしたいと思っていますし、これからもよろしくお願いします」と語った。新型コロナウイルスの影響がないとしても、音楽の楽しみ方として、一つの新しい視点を感じることができた。

 4月には、今回のツアーの東京公演も、渋谷にて開催される。その頃には安心して、またライブハウスに遊びに行けるようになっていたらいいな、と心から思った。

 この日のライブのチケットは1000円で、ceroクラスのアーティストをワンマンライブで楽しむにはとてもお得な価格設定だった。しかもアーカイブを1週間楽しむことができるので、今からでもチケットを買えば生配信の開始時間に間に合わなくても、後からゆっくり試聴することも可能だ。

 新型コロナウイルスの影響で気分は滅入るばかりだが、ceroのオンラインライブは心を軽くしてくれた。


(文・ミクニシオリ)
……とはいえ、くつろぎすぎなので写真はぼかしました!(編集部注)
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