「『会う』という最強のコンテンツ」【SOD女子社員・負け犬女の働き方改革】#8
3月29日、最後のイベントとなるトークショーの生配信を行った、ラブメンの長瀬広臣&アレク。二人のイベントはこれで一旦終了。ありがとうございました!
この記事で取り上げるまでもなく、新型コロナウィルスの感染拡大は皆様もよくご存じのことで、2月から各種イベントの延期、中止が決まり始め、3月末にはデパートなどで臨時休業が始まった。
この記事を書いている現時点で、収束の見通しは立っていない。
アダルト業界もご多分に漏れず、女優さんの握手会が中止になったり、一部のメーカーでは撮影自体をストップしているという話も聞く。
弊社の場合は、秋葉原の「女子社員酒場」、新中野の「Syain Bar」が臨時休業になっている。
(上記の店舗については、TOKYO HEADLINE内の記事が非常にわかりやすいので見ていただくとして…飲食店の中でもお客様とキャストの距離が近い店舗である。)
GIRL’S CHではもともと3月6日にイベントの開催を予定していた。
それが3月頭の時点で29日に延期となり、結局は中止になってしまった。
私たちにとって、この日のイベントは特別だった。
それは、2018年から毎月続けてきたイベントが、これで一旦終了する予定だったからだ。
GIRL’S CHでは、2018年からイベントに力を入れ始めた。
それまではサイトでの動画配信・販売がメインだったが、動画を見ること以外のお客様の潜在的な需要を探る目的で、イベントを開催しようということになったのだ。
2018年2月に、サイト上での人気動画企画である「男優と男優」の収録にお客様を招くという形で始めて、その後は新作の上映イベントや、撮影で使った衣装や小物の販売イベント、ラブメンと一緒に食事をしながらテーブルゲームを楽しむイベントなど様々なイベントを開催した。
特に私たちが手ごたえを感じたのは、すごろくイベントだった。
当時リアル脱出ゲームが流行っており、そこに着想を得て、実際にお客様に作品の世界観を体験してもらおうというコンセプトだ。
会場の床に大きく印刷したマスを貼り付けて、サイコロを振って出た目の数進み、止まったマスに書かれている指示を出演者と実行してもらう。
作品のストーリーに沿って、とは言っているが、もともとの作品に謎解きがあるわけではないので、作品に出てくるシチュエーションをできる範囲で再現してもらったり、出演者にお客様ただ一人に向かって決め台詞を言ってもらったりする。
また、作品には実際ないが、「このキャラクターとこんなシチュエーションでイチャイチャしたら楽しそう」というような内容を、イベント限定で二次創作的に用意することもあった。
なぜすごろくイベントが支持されているかというと、やはりキャストとの距離の近さだと思う。
イベントに来るお客様の多くが、作品の出演者(ラブメンやAV男優)のファンである。
一対多数のイベントの場合、直接話したり触れ合う時間はごくわずかだが、すごろくイベントの場合、30分間一緒にゲームができる。ご案内するお客様も少人数なので、自分の番がまわってこないということはない。
しかも、マスに書かれた指示はお客様と出演者が一対一で実行するので、普段のイベントよりも簡単に親密になれるのだ。
私はこれらのイベントを通して、お客様の喜ぶ顔を見て、好きな人に「会う」ということが、お客様にとっていかに特別な時間であるかということを、毎回実感させられた。
だからこそ、最後のイベントは、諦めたくなかった、できれば開催したかったのだ。
結局は、そのイベントで販売する予定だった衣装や小道具はサイト上で通販し、トークショーはツイキャスとインスタライブでの生配信とすることにした。
イベントが中止になったのは、誰のせいでもない。
誰かの判断が間違っていたとか、会社の方針が間違っているとか、そんなことは全くないと思う。しいて言えば、コロナウィルスのせいだが、ウィルスに文句を言っても仕方がない。
我々も、なんとかしてお客様にイベントをお届けしたかった。
ライブ配信をしたり、出演作品をセールして手に取りやすくしたり、手を打ってみるものの、結局は「会えない」という事実は変わらない。
オンラインで新しい企画がたくさん生み出され、新しい楽しみになっている。
しかし、直接「会う」ということは、他の何にも代替がきかないことだということを痛感した。
会ってしかわからないことはたくさんある。
例えば背の高さとか、使っている香水とか。
画面越しでは、相手の目を見て話すことができない。
相手の体温を感じることができない。
会わなければわからないことはたくさんある。
なくなってようやく気付いた。
イベントで「会う」ということがこれほどまで重要だったとは。
会いたい人に自由に会えない今だからこそ、「会う」ということが、何よりも最強のコンテンツだということを再認識した。
もちろん、イベントにいらっしゃるお客様は、ほんの一部だ。
遠方でなかなかイベントには参加しづらいという方もいれば、イベントに参加する勇気が出ないという方もいらっしゃったと思う。
また、動画は見るがわざわざイベントに行くほどにはファンではない、という方もたくさんいらっしゃると思う。
それらすべてをひっくるめて、大勢の人たちに支えられて、サイトは成り立っているということも承知している。
イベントがなくなったことで、GIRL’S CHのサイトまでなくなるということではない。
オンラインでいくらでもつながることはできる。
それでも、と思う。
今までイベントにお越しくださった皆様、本当にありがとうございました。
皆様から、好きな人に「会う」ための力の強さ、尊さを感じました。
またいつか、別の機会にイベントがあった際に、再会できることを祈っています。
また、そのときは、はじめましての方にもお会いできますように。
この記事を書いている現時点で、収束の見通しは立っていない。
アダルト業界もご多分に漏れず、女優さんの握手会が中止になったり、一部のメーカーでは撮影自体をストップしているという話も聞く。
弊社の場合は、秋葉原の「女子社員酒場」、新中野の「Syain Bar」が臨時休業になっている。
(上記の店舗については、TOKYO HEADLINE内の記事が非常にわかりやすいので見ていただくとして…飲食店の中でもお客様とキャストの距離が近い店舗である。)
GIRL’S CHではもともと3月6日にイベントの開催を予定していた。
それが3月頭の時点で29日に延期となり、結局は中止になってしまった。
私たちにとって、この日のイベントは特別だった。
それは、2018年から毎月続けてきたイベントが、これで一旦終了する予定だったからだ。
GIRL’S CHでは、2018年からイベントに力を入れ始めた。
それまではサイトでの動画配信・販売がメインだったが、動画を見ること以外のお客様の潜在的な需要を探る目的で、イベントを開催しようということになったのだ。
2018年2月に、サイト上での人気動画企画である「男優と男優」の収録にお客様を招くという形で始めて、その後は新作の上映イベントや、撮影で使った衣装や小物の販売イベント、ラブメンと一緒に食事をしながらテーブルゲームを楽しむイベントなど様々なイベントを開催した。
特に私たちが手ごたえを感じたのは、すごろくイベントだった。
当時リアル脱出ゲームが流行っており、そこに着想を得て、実際にお客様に作品の世界観を体験してもらおうというコンセプトだ。
会場の床に大きく印刷したマスを貼り付けて、サイコロを振って出た目の数進み、止まったマスに書かれている指示を出演者と実行してもらう。
作品のストーリーに沿って、とは言っているが、もともとの作品に謎解きがあるわけではないので、作品に出てくるシチュエーションをできる範囲で再現してもらったり、出演者にお客様ただ一人に向かって決め台詞を言ってもらったりする。
また、作品には実際ないが、「このキャラクターとこんなシチュエーションでイチャイチャしたら楽しそう」というような内容を、イベント限定で二次創作的に用意することもあった。
なぜすごろくイベントが支持されているかというと、やはりキャストとの距離の近さだと思う。
イベントに来るお客様の多くが、作品の出演者(ラブメンやAV男優)のファンである。
一対多数のイベントの場合、直接話したり触れ合う時間はごくわずかだが、すごろくイベントの場合、30分間一緒にゲームができる。ご案内するお客様も少人数なので、自分の番がまわってこないということはない。
しかも、マスに書かれた指示はお客様と出演者が一対一で実行するので、普段のイベントよりも簡単に親密になれるのだ。
私はこれらのイベントを通して、お客様の喜ぶ顔を見て、好きな人に「会う」ということが、お客様にとっていかに特別な時間であるかということを、毎回実感させられた。
だからこそ、最後のイベントは、諦めたくなかった、できれば開催したかったのだ。
結局は、そのイベントで販売する予定だった衣装や小道具はサイト上で通販し、トークショーはツイキャスとインスタライブでの生配信とすることにした。
イベントが中止になったのは、誰のせいでもない。
誰かの判断が間違っていたとか、会社の方針が間違っているとか、そんなことは全くないと思う。しいて言えば、コロナウィルスのせいだが、ウィルスに文句を言っても仕方がない。
我々も、なんとかしてお客様にイベントをお届けしたかった。
ライブ配信をしたり、出演作品をセールして手に取りやすくしたり、手を打ってみるものの、結局は「会えない」という事実は変わらない。
オンラインで新しい企画がたくさん生み出され、新しい楽しみになっている。
しかし、直接「会う」ということは、他の何にも代替がきかないことだということを痛感した。
会ってしかわからないことはたくさんある。
例えば背の高さとか、使っている香水とか。
画面越しでは、相手の目を見て話すことができない。
相手の体温を感じることができない。
会わなければわからないことはたくさんある。
なくなってようやく気付いた。
イベントで「会う」ということがこれほどまで重要だったとは。
会いたい人に自由に会えない今だからこそ、「会う」ということが、何よりも最強のコンテンツだということを再認識した。
もちろん、イベントにいらっしゃるお客様は、ほんの一部だ。
遠方でなかなかイベントには参加しづらいという方もいれば、イベントに参加する勇気が出ないという方もいらっしゃったと思う。
また、動画は見るがわざわざイベントに行くほどにはファンではない、という方もたくさんいらっしゃると思う。
それらすべてをひっくるめて、大勢の人たちに支えられて、サイトは成り立っているということも承知している。
イベントがなくなったことで、GIRL’S CHのサイトまでなくなるということではない。
オンラインでいくらでもつながることはできる。
それでも、と思う。
今までイベントにお越しくださった皆様、本当にありがとうございました。
皆様から、好きな人に「会う」ための力の強さ、尊さを感じました。
またいつか、別の機会にイベントがあった際に、再会できることを祈っています。
また、そのときは、はじめましての方にもお会いできますように。
田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL’S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL’S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL’S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。
GIRL’S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL’S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL’S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。