斎藤工がテレワークで映画を制作。オンライン映画館でプレミア上映決定
新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大による緊急事態宣言の発令とそれに伴う外出自粛要請を受け、齊藤工名義で映画監督としても活動する俳優・斎藤工が、現在日常化している“テレワーク”を舞台とするオムニバス映画企画『TOKYO TELEWORK FILM』を立ち上げた。その第1弾となる「テレワークセッション」が、齊藤自身はもちろんのこと、お笑い芸人の大水洋介(ラバーガール)、酒井健太(アルコ&ピース)、女優・伊藤沙莉をキャストに迎え、リモート撮影で4月20日にクランクアップ。本映像は今月29日から5月1日までプレオープンするオンライン映画館「STAY HOME MINI THEATER powered by mu-mo Live Theater」( stayhome-minitheater.com ※4月25日(土)12時オープン/企画:SPOTTED PRODUCTIONS)でのプレミア上映が決定した。
第1弾の「テレワークセッション」のひとコマ
“テレワーク”を舞台とするオムニバス映画企画『TOKYO TELEWORK FILM』
『TOKYO TELEWORK FILM』のテーマは “STAY at HOME”。ウイルス・ショックによって日常化し、カルチャーとしても進化を遂げつつあるテレワークを記録しつづけ、連作を時系列に並べるというもの。斎藤は本企画始動にあたり、“「漁師は漁に出られない時は網を縫う」という言葉があります。 この“予期せぬ事態”に対し、従順に自主規制をかけながらも、そこから新たな歓びや愉しみを見付ける事はその網の目を密にする事。 我々人間の進化に繋がると、割と本気で思っています(人命・医療・インフラ最優先ですが)。 手探りですが、様々な方々とオンラインで繋がり、お力・才能をお借りし、知恵を絞り合い、共に可動域を広げながら、“今(在宅・遠隔)だからこそ出来る事”を発掘、開拓して行きたいと思います” とコメントを寄せている。本企画は俳優、芸人、ミュージシャンから、一般の人々まで関わるものに拡大する構想となっており、「テレワークセッション」(フェーズ1)、「テレワーク会話劇」(フェーズ2)を経て、「短編・長編を想定した製作」(フェーズ3)へと、3つの段階を踏んで発展、2020年中に長編映画の公開を目指すという。その過程を、webで随時公開予定だ。
第1弾の「テレワークセッション」は、テレビ電話でつながった斎藤、大水、酒井、伊藤が近況を語り合ったり、皆でゲームに興じるバラエティー番組のような映像。斎藤いわく “フェーズ1で展開するのは、広い世代の方々に在宅を豊かにしてほしいと思い、それを提案するようなもの”。 4月29日よりプレオープンするオンライン映画館「STAY HOME MINI THEATER」にて、今年2月に劇場公開をするも4月の緊急事態宣言以降は上映終了や延期を余儀なくされた斎藤の監督最新作『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』と併映という形でプレミア公開される。上映後には同じくテレワークで収録したオンライン・トークイベントを見ることができる。加えて、29日にはYouTube Live配信にて無料オンライントークイベントも別途行われる予定だ(詳細は公式サイトにて後日発表)。
このオンライン劇場は、エイベックス・エンタテインメント株式会社が持つ「mu-mo Live」という無観客ライブ・プラットフォームをカスタマイズしたもので、リアルな劇場が休館しているために上映がストップしていたり、先行きが見えない情勢で今後の上映展開が危ぶまれている映画を中心に、不定期の上映イベントを継続的に開催していく予定だ。今回のプレオープンは3日間に渡りリアルタイム上映を6回、各1500円(税込)で行い、興行収入から必要経費を差し引いた額を対象劇場と配給・製作サイドで等分配するという仕組みになっている。今回のプレオープン期間に上映される斎藤監督『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』+『TOKYO TELEWORK FILM』の劇場収入分は、ミニシアター・エイド基金と日本赤十字社へ寄付される。