斎藤工がテレワークで映画を制作。オンライン映画館でプレミア上映決定

みんなでカンパ~イ

第2弾以降には秋山ゆずきも出演予定


 ミニシアター・エイド基金は、映画監督の深田晃司と濱口竜介を中心とした有志が発足。緊急事態宣言の発令後に全国の映画館が休館を余儀なくされ、このままでは小規模な営業形態のミニシアターが閉館の危機に直面する事態となる窮状に対して、時を同じくしてミニシアターへの緊急支援を政府への提言という形で実施していた「#SaveTheCinema」とも連動しながら4月13日にプロジェクトページ( https://motion-gallery.net/projects/minitheateraid )を公開した。この基金はクラウドファンディングを通じて劇場に資金援助するというもの。コレクターと呼ばれる支援者は対象劇場を指定してそこで見られる未来のチケットをリターンにするなどの選択肢もあり、小劇場ファンにとって支援しやすい形をとっており、13日の受付開始から3日で目標金額の1億円を突破。支援対象劇場は24日時点で全国111劇場・95団体となっており、今後5月14日まで支援を受け付けている。なおこの基金の発足にあたって開催されたオンライン記者会見には斎藤も出演し、ミニシアター文化に対する自身の想いを語っている。

 斎藤は3月下旬の東京都が外出自粛要請からいち早くアクションを起こしており、自宅環境での娯楽の選択肢として、特設サイト「A TAKUMI SAITOH FILM」( http://www.b-b-h.jp/film )をオープンし、自身の監督作品や出演関連作、レコメンド作品など、無料で見られるコンテンツを随時更新している。自身が出演するドラマなども撮影が延期となり“ほとんど自宅を出ることがない状況”にあるという斎藤は、“アナログな人間なので最初はテレワークにも抵抗があった” という。そして「しかしながらテレワークを通じたコミュニケーションや創作に可能性を見出した。同じ画面サイズの枠のなかで、みんなが個性を発揮しています。それぞれがこのコマのなかでどう完成していくかというおもしろさがそこにはあります。また、リモート撮影というかたちで、行定勲監督が『きょうのできごと a day in the home』(https://www.youtube.com/channel/UCGEWtIp6qFiImGi4Xqik6jg/featured にて24日20時より公開)を制作されていて、行定さんとはどこかで交点を持てないかと思っています。『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督はスタッフ・キャスト再結集でリモートワークによる『カメラを止めるな!リモート大作戦!』(https://www.youtube.com/c/PANPOCOPINA にて4月末から5月上旬に公開予定)を撮影中ですし、ほかにもどんどん短編作品がリモートで発信されていっています。今後、垣根をこえて創作が広がっていけばいいと思っていますし、そのひとつの形として『TOKYO TELEWORK FILM』のプロセスを追ってもらえたら」などと語った。

『TOKYO TELEWORK FILM』にて近日撮影予定の第2弾以降には、『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』にも主演した女優・秋山ゆずきほか多彩なゲストが出演予定。秋山は『カメ止め』のヒロイン役でブレイクし、現在上田監督が制作中の『カメラを止めるな!リモート大作戦!』にもリモート出演している。

A Takumi Saitoh Film Project『TOKYO TELEWORK FILM』
企画・プロデュース・監督:齊藤工
出演:伊藤沙莉、大水洋介(ラバーガール)、酒井健太(アルコ&ピース)、斎藤工ほか
プロデュース:小林有衣子
プロデュース・編集:清水康彦
制作:(株)イースト・ファクトリー
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