簡単!「絞り染めキット」で自分色の手ぬぐいを染める【今日のおうち時間】

手ぬぐいを水に浸している間に染色液を作り、ムラにならないよう常にかき混ぜながら染めていく
 次に、染色液が浸透しやすいように、手ぬぐいを水に浸す。同時に、手ぬぐいがゆったり入る大きさの容器に定着剤2包とご自宅にある塩40gを入れ、40〜60℃程度のぬるま湯を700ml注いで溶かしていく。最初は濁っていた液体が、少し透明がかってきたらよく混ざった合図。今回の「絞り染め」に使う染料は、染料と定着剤を混ぜることで色が定着し、時間が経つと染まらなくなるため、ここからは手際良く進めよう。

 今度は別の容器に染料1包を入れ、ぬるま湯300mlを2回くらいに分けて注いでよく溶かす。溶け残りがあると染める際に粒子が残ってしまうので、ここでしっかり溶かすことがポイント。手に染料がつかないように、ゴム手袋や菜箸などを使って作業するといいだろう。その後、先ほどの定着剤に染料を加えて混ぜ、水分を絞った手ぬぐいを広げながら染色液に入れ、染めムラを防ぐために常にかき混ぜつつ20分染めていく。20分かき混ぜ続けるのはなかなか大変な作業だが、そのほうが全体に均一に染料が入って美しく染まるとのこと。
染め上がった手ぬぐいの余分な染料を洗い落とし、陰干ししてから輪ゴムを外すと見事な模様が!
 煮物を作るような気持ちで混ぜ続けて20分経ったら手ぬぐいを染色液から取り出し、台所用液体中性洗剤を溶いた約60℃程度のお湯で約5分余分な染料を洗い落とす。お湯を流しっぱなしにしながら洗って、泡切れがよくなるのが大体5分なので、さらに洗剤の泡が落ち切るまで水ですすいで染色作業は終了。染め上がった手ぬぐいを使わないタオルで包んで2分程度脱水し、陰干しして乾いたら最後に輪ゴムを外す。ワクワクしながら手ぬぐいを広げると、きれいな円模様が広がっていて感動! 当て布をしてアイロンをかけ、乾かす時間を抜かすとおよそ40分程度の工程で、自分だけの「絞り染め手ぬぐい」が完成した。

 明治時代に発売した「みやこ染」で一世を風靡し、当時から自宅で手軽に染め物ができる家庭用染料を扱う「桂屋ファイングッズ」。現在ではなんと衣装やウイッグを好みの色に染めたいコスプレイヤーにも需要があるのだとか。同社の染料「リアクト」を使った「絞り染めハンカチキット」「絞り染め手ぬぐいキット」はオンラインショップでも購入可能。有害物質を使っていないので家庭の排水溝から流せてお子さんでも安心して「絞り染め」が体験できる。

 染め物というと大変な工程を想像していたけれど、すべて用意されたキットを使っているので思ったよりも簡単だった。自分で染めた手ぬぐいやハンカチは愛着が生まれ、手洗いを徹底している今の気分にもぴったり。あなたもこのおうち時間、ゆっくり「絞り染め」に勤しんでみては?
「絞り染め手ぬぐいキット」
【セット内容】手ぬぐい(35×90cm)×1枚、染料(技法用染料リアクト5g×1包)、定着剤(10g×2包)、輪ゴム(10本)
【カラー】ネイビーブルー、カーネーション、エメラルドグリン、ベージュ
【価格】900円(税別)
【URL】https://www.katsuraya-fg.com/product/
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