大迫や桐生が高校陸上界にエール!今こそ「追い抜くチャンス」

モチベーション維持の秘訣は?(写真はイメージ)
大会中止の学生たち、モチベーション維持は?

 学生スポーツ界では今年、多くの大会で中止や延期が発表され、目標を失ったり、モチベーション維持に悩んだりする学生も多い。ディスカッションでは大迫が、コロナ禍での「気持ちの切り替え」の大切さを語った。

 「“やれることやっておいた方がいいよ”ということ。日本にいると、情報が多すぎて、いちいち一喜一憂してモチベーションを上げるのに苦労している印象。実際必要なことってシンプルで、トレーニングをしっかり続けていくべきだと思う。こういう時って練習できない理由を探すのは簡単だけど、長距離だったら、出来ることは色々と探せる。今この状況を言い訳にして走らない選手もいるけど、そうした選手を追い抜くチャンス。そう思えばモチベーションアップにも困らないんじゃないかな」とアドバイスした。

 具体的に何をすれば良いかを問われると、「今始めている時点で遅い」と少々辛口なコメント。「しっかりした選手は自粛中でも、やれることをやってきている。そういう選手は今焦る必要なく、走れると思う」とした上で、これから本格的に練習を始めようとする学生たちには、「現状を受け入れて、下地から作っていくしかない。現実を知るしかないのかなと思う」と喝を入れた。

 続けて大迫は「誰かがやってくれることを求めるのではなく、“自分が何をしたいか”ということに集中しなくてはいけない。今の高校生は、もっと自分を高めるために努力するベクトルでもいいのかなと思う」と、厳しくも愛ある助言を行った。

 本プロジェクトでは、今後も高校生に向けた取り組みを企画中。寺田は「マラソン、短距離、ハードルと3人の種目がばらばら。違う種目の選手同士が交流することってなかなかないので、3人が集まって、高校生と一緒に何か作れるというのは、陸上界で新しい形になると思う」と意気込む。日本を代表する陸上界エースたちの応援に、高校生も前向きな力を貰えそうだ。
「日本生命 高校陸上ウィズ・アスリーツ・プロジェクト」
◆公式Twitter   :@with_athletes ( https://twitter.com/with_athletes
◆公式ウェブサイト :https://www.withathletes.jp
<<< 1 2 3