「D」はなぜ200万人から愛されるのか? 芸能人と肩を並べるインスタグラマーの素顔



Instagramでお金を稼がないインスタグラマー「D」


 彼に肩書きを聞くと、「インスタグラマー」と答えた。インスタグラマーといえば、一般人でもの使い方しだいで誰でもなれる憧れの職業の一つ。職業としてInstagramを使って収益を得ようとすると、「PR案件」と呼ばれる仕事を請け負う人が多い。企業の新商品やイベント、サービスを紹介するような投稿をし、フォロワー数や実際の投稿からの購買数に応じた報酬をもらう。

「僕はインスタグラマーを名乗っていますが、商品紹介などでお金を稼ごうと思ったことはありません。なので僕は、僕よりフォロワーが少ない人よりも稼ぎが少ないかもしれない。僕にとってInstagramは、自分のフォロワーさんに楽しんでもらうための場所なんです。僕を見ることで、何を彼らに還元してあげられるか、常に考えています」
 
 Instagramは、今はビジネスとして参入している企業も多い。自社の商品を売るため、個人が案件で稼ぐため……「どうやったらフォロワーを増やせるか」をベースに運用する人も多い。

「僕はフォロワーを増やそう、と思って活動したことは一度もありません。フォロワーを”数”として認識するのは、相互的じゃない感じがしてちょっと、僕はイヤですね。僕がInstagramを始めたのは2014年で、まだ日本にInstagramが来たばかりの頃でした。もともとはファッションスナップを撮るアカウントをやっていました。理由は、まだInstagramでスナップをたくさんあげるような人があまりいなくて、面白そうだと思ったからでした」