宮沢氷魚と大鶴佐助が見えない敵と闘う二人芝居!「今だからこそ、やる意味がある」
松尾スズキが初めて翻訳を手がけたことで注目を集めた絵本を舞台化。戦場の塹壕に取り残された兵士が、見えない敵への恐怖と疑心暗鬼にさいなまれる。殺すか、殺されるか、互いを「モンスター」だと信じ、「殺す」ことだけにコミット。どんどん相手が大きなモンスターとなり、妄想が膨らんでいく。
宮沢は「世の中がこのような状況にある中、どうにかして皆さんに感動や喜び、エンターテインメントの素晴らしさを届けたいと日々考えていました。そんな中、今回のお話を頂いて本当に救われました」としたうえで、「今回の作品は、見えない敵との戦争。お互いを「モンスター」だと思い込み、相手を憎み、疑い、軽蔑する。自分を正当化し相手に全ての不幸をなすりつける。まさに今の世の中と重なります。僕は今だからこそこの作品をやる意味があると思います。初めての二人芝居を親友の大鶴佐助と演じられる幸せ、そして、初舞台の劇場であるプレイハウスで再び芝居ができることを本当に嬉しく思っています」
大鶴は「今この状況下で『ボクの穴、彼の穴』を上演する事に僕はとても意味があると思いました。物語の登場人物が目に見えない不確かなモノに怯え疑心暗鬼になっていく様が今の日常ととても通じており、虚構と現実が地続きになっている印象を受けました。相手役の宮沢氷魚くんとは気心の知れた仲なので、稽古場でノゾエさんの演出を一緒に浴び、もがきながら作品の旅をしていきたいです」と、コメントを寄せている。
演出はノゾエ征爾。
9月17~23日、東京芸術劇場・プレイハウスで。
ボクの穴、彼の穴。The Enemy:https://stage.parco.jp/program/bokuana2020