驚異のスタミナ発揮!黒部三奈が修斗初代女王の座に輝く【8・1 修斗】

黒部の右フックが杉本の顔面をとらえる(撮影・堀田真央人)
杉本(右)の右のパンチが当たり始めると黒部は左のガードを上げて対処(撮影・堀田真央人)

とにかく前へ。最後まで前進は止まらず


 試合は1Rから黒部がプレッシャーをかけパンチとキックで前進。回っていなす杉本だが、黒部はとにかく前へ。黒部の右フックで一瞬腰が落ちかけた杉本だったがパンチで反撃。しかし黒部は右ストレートでぐらつかせると首相撲からヒザを叩き込む。終盤は杉本も下がりながらもパンチが当たり始めるが黒部の前進を止めることはできない。

 2Rも黒部がプレッシャーをかける展開は変わらず。黒部はパンチから組み付きケージに押し込み、両足タックルに行くが杉本は切って、テイクダウンは許さず。ならばとまたもスタンドの打ち合いに臨む黒部はパンチを振るいながら前進。右のパンチが何度も杉本の顔面をとらえていく。杉本のパンチも当たり始めるが、単発。なにより黒部の前進に勢いをそがれ、大きなダメージを与えることができない。

 3Rになっても黒部のスタミナは切れない。パンチを放ちながら前に出ては時折組み付いてケージに押し込むが、テイクダウンを取れないとみるや、離れてパンチ。残り30秒、黒部のワンツーに杉本のあごが上がるが、残り15秒で杉本はタックルへ。しかし黒部は倒れず、ヒザを打ち込んだところで試合終了のブザーが鳴った。