朝倉海がバンタム級王座獲得「負けたら終わりと思っていた」【RIZIN.23】

プレッシャーをかけられながらも左ハイで反撃した扇久保(左)だったが…(撮影・堀田真央人)
頭が下がった扇久保(右)にパンチを狙う朝倉(撮影・堀田真央人)

アッパー、ヒザ、蹴り上げの怒涛のラッシュでTKO


 試合は1R序盤から朝倉がプレッシャーをかけて打撃を放っていく。扇久保は時折パンチやハイキックを返すものの単発。しかし致命的な打撃は食らわず、後半勝負と思わせる。

 しかし1Rが残り1分を切ったところで朝倉が右アッパー。これに大きくよろめいた扇久保を追った朝倉はコーナーに詰まった扇久保にヒザ蹴り。亀になったところでパウンドの連打。なおも逃げる扇久保を最後、蹴り上げたところでレフェリーが試合を止めた。

 朝倉は試合後のリングで「本当は去年の大晦日に取りたかったんですが。皆さんお待たせしました。本当に悔しくて、必死になって練習してきました。しっかり準備をしてきたので、自信を持って戦うことができた。やってきたことが間違ってなかった、良かったなと思った」と念願のベルトに笑顔を見せた。

 そしてフィニッシュシーンについては「扇久保選手は下を向く癖があったので、アッパーとヒザは狙っていた。効いたら一気に畳み掛けようと思っていたので作戦通りだった。一発効いたら仕留めるつもりだった」と振り返った。

 最後は「でもみんなが見たいカードって僕と堀口選手のカードだと思うんで、実現させてください」と堀口恭司戦の実現を改めて宣言した。