映画”ビリギャル”のモデル・小林さやか 「教育という上から目線の言葉が嫌い。変えたい!」



 母のすすめで足を運んだ塾の面談で坪田信貴さんと出会ったことから、小林さんの人生は変わっていく。聖徳太子の存在も知らなかった彼女だったが、1日15時間の猛勉強の末、1年半で偏差値を40(!!)上げることに成功。そして、慶應義塾大学総合政策学部に入学。なぜ、それほどまでに勉強しようと思えたのか?

「ワクワクしたんですよね。坪田先生の話が面白くて、褒められることもうれしくて。みんな、立派な目標を持とうとしすぎているんじゃないかって思うんですよね。私が、“なぜ慶応に行きたい”と決めたかというと、当時、嵐の櫻井翔君が慶応に通っていた……そんな男子がうじゃうじゃいたら最高だなと思って決めたんです(笑)。芸能人に会いたいから上京する子がいるように、目標ってそれくらいミーハーでもいいんじゃないのかなって思います。それを許してくれる周りの大人の後押しもあってほしい。自分がワクワクしていないと、一日15時間も勉強できないですよね」

 小林さんには、今でも忘れられない坪田先生の言葉があるという。

「同級生に慶応を目指すと伝えたときに、「さやかが慶応? めっちゃウケる!」と言われたんですね(笑)。それはそれで面白がってくれるから嫌ではなかったんですけど、少しずつ成果が表れていったときに、坪田先生が「僕は受かると思っているけど、君が合格したら周りの人は何て言うと思う?」って。「喜ぶと思う」――、そう答えたら、「残念ながらそうはならない。もともと頭が良かったんだね、と手のひらを返して言うだろう。みんな、結果からしか判断しないけど、死ぬ気で努力したという経験が君の宝になるよって」

 今、教育学の研究のために大学院へ通う彼女は新しい目標を掲げているという。「アメリカに行きたいんです」。理由を尋ねると、「教育という上から目線の言葉が嫌いなんです。教えてやっているみたいな。私は“学びのスペシャリストになりたい」と声を弾ませる。彼女が見据えるのは、はるか先だ。

「日本で学習科学の修士課程を取るだけでは足りないなと思っていて。私は、日本から出たことがないので、良い点、改善点を知るためにも、一度、日本から飛び出さないといけないと思っています。ぜんぜん英語は話せませんが、今は1日7時間英語の勉強をしています……コロナで暇だし(笑)。アメリカの大学院へ進んで本格的に学びたいですね」

 慶応に入るという大きな目標を成し遂げた彼女なら、きっと叶えてしまうバイタリティを持っているはず。なんだかこちらまでワクワクしてくる。最後に、毎日の暮らしの中で大切にしていることを聞くと――。

「一回言ったことを、「やりきらないと」って考える真面目な人ってたくさんいると思うんですけど、私は言ったけど“やっぱやめた”というときもたくさんある……アメリカへ行くのはやめませんよ(笑)。いつもワクワクする気持ちを大切にしてきたし、これからも大切にしていきたい。ワクワクすることをやめないこと、そして誰かを幸せにできるようなことをずっと続けていきたいですね」 
【番組INFO】

アクティブオーガニック「Be」presents「BeStyle」は、TBSラジオで、毎週土曜午前5時30分~6時にオンエア。radikoでも聴取可。詳しくはHPを参照。
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