スポーツとコロナとマスク【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影/文章:松尾憲二郎 (2020年7月24日 東京陸上競技選手権 男子 110mハードル 予選)
拝啓 マスクさま

毎日お世話になってます。お疲れ様です。

スポーツイベントの現場もマスクをすることが当たり前になっています。
アスリートの背景にマスク姿の競技役員が写ることもあります。このコロナ騒動を実感するときでもあります。
あなたに聞いてもしょうがないとは思いますが、この光景はあと何か月、何年続くのでしょうか。

アスリートはひとたびスタートラインに立てば、マスクをせずに競技に集中するしかないのです。
これはコロナ騒動前から変わらないことですよね。 集中力を持ってゴールに向かって駆け抜けるのが彼らの使命です。

ですが、アスリートのコロナ感染も珍しいことではなくなってきました。

運動に適したマスクが開発されて、着用義務化される日はそう遠くないかもしれません。
背景にマスク姿が写り込むだけでなく、アスリートにもマスクが付いている。そんな写真を想像しておきます。
いやいや、この予想は外れることを願ってます。

■カメラマンプロフィル

撮影:松尾憲二郎
1985年 東京生まれ
都立工芸高校デザイン科卒業
バックカントリースキーの撮影にあけくれ雪山を登ってきた。
2014年より「アフロスポーツ」に所属。現在は様々なスポーツを撮影している。
日本スポーツプレス協会 (AJPS) 会員
国際スポーツプレス協会 (AIPS) 会員


【取材歴】
2015 冬季ユニバーシアード(スペイン/グラナダ)、EAFF 東アジアカップ(中国/武漢)、柔道・世界選手権
(カザフスタン/アスタナ)
2016 スキー遠征(モンゴル/アルタイ山脈)、リオデジャネイロパラリンピック

2017 冬季ユニバーシアード(カザフスタン/アルマティ)、冬季アジア大会(札幌)、夏季ユニバーシアード
(台湾/台北)、フィギュアGPシリーズ(ロシア/モスクワ)
2018 冬季オリンピック(韓国/平昌)、夏季アジア大会(インドネシア/ジャカルタ)、体操・世界選手権(カター
ル/ドーハ)
2019 陸上・世界選手権(カタール/ドーハ)

【個展】
2011 冷やしボブ(ボブ東京)
2014 YMK_展(EATME GALLERY 南青山)、YMK_展(UP LAND 札幌)
2016 SKIING MONGOLIA(代官山ヒルサイドテラス)、season(NIKON 新宿フォト・プロムナード)

【グループ展】
2018 AJPS報道展 『鼓動』
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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