山際和希がアクシデント続きのトーナメント制しウェルター級王座獲得【Krush.116】
準決勝の第1試合では山際(右)がパンチで一吉をKO(撮影・上岸卓史)
準決勝では一吉に1RKO勝ち
これまでKrushの王座決定トーナメントはワンマッチの積み重ねで行われてきたのだが、今回のトーナメントからKrush創成期に行われていた4人制のワンデイトーナメントが復活。当初は近藤、海斗、松岡力、加藤虎於奈の4選手で行われる予定だったのだが、加藤がケガで離脱。そして松岡は新型コロナウイルスの感染症拡大防止のため、一定の待機期間を設ける必要のある選手に該当することが判明したため、出場を見合わせ。大会を前に2選手が入れ替わるという波乱が発生していた。
山際は加藤の代打での出場。準決勝の第1試合では松岡の代打での出場となった一吉(RAOU JAPAN)と対戦した。
一吉は1Rのゴングが鳴ると距離を詰めてパンチの連打に右ローをまじえ押し込んでいく。山際はガードを固めてこの攻撃をしのぐと、こちらもパンチの連打にハイキックで反撃。
なおも山際は重い右フックをクリーンヒット。ここから右左、そして右ストレートを打ち抜き最初のダウンを奪う。
立ち上がった一吉だったがダメージは明らか。
山際がラッシュをかけると一吉はロープにもたれかかり、なんとかダウンは免れるが、完全に動きが止まってしまい、レフェリーはスタンディングダウンを宣告。1Rに2度のダウンでKO負けとなるトーナメントルールにより山際がKO勝ち。ほぼノーダメージで決勝に勝ち上がった。