3万超の金魚がお出迎え 東京を艶っぽく彩る「アートアクアリウム美術館」



 石庭を過ぎると、「金魚大提灯」が飾られ「天井金魚」が施された「金魚大門」、その奥には花街と豪華絢爛な世界が広がった。金魚たちが妖艶に泳ぐ金魚鉢が行列を作り、「アートアクアリウム」を象徴する高さ2.8メートル最大直径2メートルにもなる艶やかな作品「花魁」へと続く「花魁道中」だ。金魚鉢のなかを踊るように泳ぐ金魚たちもさることながら、作品に近寄ってみると、水があふれているところに金魚が佇んでいたり、数えきれないほどの金魚たちが同じ方向を向いて泳いでいたり……そのさまは映画でみた遊郭をほうふつとさせる。ふと視線を移すと、夜道を照らすように配された、雪洞がモチーフの「ボンボリウム」、行燈がモチーフの「アンドリウム」の灯りが次のエリアへと案内する。