「婚活」コンビが考える、ウィズコロナ時代の家族と夫婦の”ディスタンス”
「しんどいコロナ」で夫婦と家族に共感の絆が生まれる?
新型コロナウイルスの拡大による「新しい生活様式」で、家族の良さ、はたまた大変さなどを考えるきっかけができたという人は少なくない。ソニー損保が6月に、子どもを持つ20歳〜49歳の男女に行った調査によれば、新型コロナウイルス流行前に比べ、家族がいることが自身の安心につながったと回答した人は男女共に7割以上いた。
これを受けて山田教授は「家族というチームの結束は、敵や困難が起こった時にこそ、その良さが分かるもの。苦しいのは私だけだ、と感じてしまうことが最も孤独であり、家族という仲間と一緒に同じ”つらさ”を共感・体験している状況が、家族の結束を強める一つの機会になったといえる」と見解。夫婦間のコミュニケーションが希薄になりがちな日本では、コロナが生む「共感」はある種、家族の関係にいい作用ももたらしているようだ。
一方、白河氏はその安心を得るためにも「経済的安定」がかなり重要になってくるということに警鐘を鳴らす。「コロナ禍で安定した職と不安定になった職の経済格差はより顕著になった。各家庭の経済的安定と家族の幸福度は相関するもの。正規社員でテレワークができる家庭は大きな経済打撃を受けていないが、例えば非正規雇用のシングルマザーなど、2、3カ月であっという間に経済困難に直面してしまう人もいる。そういう家庭にはもっとしっかりとした支援が必要」と語った。