メインを務める青木真也「世の中からあぶれたり、うまくやれない人間の希望になりたい」【Road to ONE】
メインで対戦する青木(左)と江藤
直前会見でピリピリムード
アジア最大級の格闘技団体「One Championship」の日本国内で開催される独自の大会「Road to ONE 3rd : TOKYO FIGHT NIGHT」(9月10日、東京・渋谷O-EAST)の直前記者会見が9月8日、東京都内で開催された。
会見にはメインに出場する青木真也(Evolve MMA)、ストロー級のワンマッチで対戦する猿田洋祐(和術慧舟會HEARTS)と内藤のび太(パラエストラ松戸)ら11選手に、大会特別ゲストの松井珠理奈(SKE48)が登壇した。
メインで青木と対戦する江藤公洋(和術慧舟會HEARTS)は今大会に対する意気込み、心境を聞かれ「青木選手という強い選手とやらせてもらう。いい試合をするためではなく勝つために準備してきた。それを当日見せられれば」と語った。
これを受け青木は「はい、よろしく! 終わり!」と一言。
そして松井に今回の試合のテーマを聞かれると「遊びじゃないからさ。これで飯食って15年かな。おまえら、俺に何か言葉を発せられる奴がいるのかと思うわけ。偉そうに青木真也って名前出せる奴いるのか? 誰もいやしねえよ。勘違いするなよって感じかな」とピリピリムード。
そして質疑応答で格闘技の世間一般への向き合い方を問われると「そもそも格闘技が世間一般に届いているかは首をかしげるところが多い。格闘技をメジャーにしたいと言う奴は全く信用していない。そもそもメジャーにはならない。サブカルチャーだから楽しかったり自分の表現したいことができるという側面が多分にあると思うので、そもそもメジャーにしたいという発想はない。格闘技を外に伝える時に何を伝えたいかというところに尽きると思うが、僕の場合は単純に“生きろ”というメッセージ。雑な言い方だけど“お前はどう生きるんだ? お前はどう、この世の中と組み合って、ケンカしてどう生きていくんだ?”というメッセージを伝えたい。そういう伝えたいものがない格闘技なんて、ただの運動が得意な人が取っ組み合っているだけ。そんなものに何の価値もない。自分がやっていることで、自分の主義主張、思想、信念を伝えたいとは思う」と話し「僕はヒーローになりたいとは思ってない。世の中の人って失敗したり、コミュニティーからあぶれたり、失敗することが多い。僕たちでいえば、ここにいる全員が強くはなくて、ただ強さに憧れて自分の弱さを認められない人間なわけ。そういう中で僕の場合は世の中からあぶれたり、うまくやれない人間の希望になりたいとは思っている。だから順風満帆の人は見なくていい」と続けた。