【ウィズコロナの演劇シーン】東京芸術祭 2020 芸劇オータムセレクション『ダークマスター VR』


 タニノクロウが主宰を務める庭劇団ぺニノの代表作『ダークマスター』がVR作品となって上演されることとなった。

 これは今秋開催される「東京芸術祭2020」で東京芸術劇場のオータムセレクション作品として上演されるもの。

 本作は庭劇団ぺニノが2003年に初演した代表作『ダークマスター』を現在の社会状況を踏まえて新たに構想し直し、今回の上演用に新たに撮影したパフォーマンス映像を特別仕様の演劇的空間で各回20人限定でVRゴーグルをつけて観劇する。

 これまで新型コロナウイルスの感染拡大防止については各団体でさまざまな方策が取られてきたのだが、それでも不安を感じる人はいるようだ。

 こればかりは個人の感覚の問題でどうしようもないことなのだが、「ならば」とばかりにタニノは俳優をVRの世界に移動させ、1回に収容する観客数も20人までとした。

 上演と書いていいのか、上映と書くべきなのか。演劇の概念さえぶち壊すタニノの試み、というかさまざまな投げかけを観客たちがどう受け止めるのか。
東京芸術祭 2020 芸劇オータムセレクション『ダークマスター VR』
【日時】10月9日(金)~18日(日)(開演は9日17時/19時、10・11・13・15~17日11時/13時/15時/17時/19時、12日15時/17時/19時、18日11時/13時/15時。14日休演。開場は開演15分前、当日券は開演30分前)
【会場】東京芸術劇場シアターイースト(池袋)
【料金】整理番号付き自由席 一般3500円/高校生以下1000円(対象日・枚数限定、要証明書)
【問い合わせ】東京芸術劇場ボックスオフィス(TEL:0570-010-296=休館日を除く10~19時〔公演詳細〕 https://www.geigeki.jp/performance/theater249/
【原作】狩撫麻礼
【脚色・演出】タニノクロウ
【出演(VR映像)】FOペレイラ宏一朗、金子清文、日高ボブ美