山崎秀晃が安保を1Rで粉砕KO。悲願の王座奪取に「神様が見てくれていた」【K-1大阪】

山崎の渾身の左フック(撮影・蔦野裕)
安保撃沈(撮影・蔦野裕)

最後は強烈左フック


 試合は1R開始から山崎がプレッシャーをかけ怒涛のラッシュを見せる。サイドキックからパンチの連打で安保の機先を制する。そして一気に右右左のストレートの3連打で安保をロープに追い込むと、なおも右の連打で1回目のダウンを奪う。立ち上がった安保に山崎が一気にラッシュ。左フックがまともにアゴをとらえると安保はそのままゆっくり後ろに倒れ失神KO。山崎が速攻のKO劇で勝利を収めた。

 山崎は試合後のマイクで「ここまで怪我も多くて、苦しい道のりであきらめかけた時もあったが、皆さんの応援でここまでやってくることができました。子供のころからK-1が好きで魔裟斗選手にあこがれて上京してきた。いろんな格闘技がありますけど、やっぱりK-1が一番大好きで、今日、この日、このベルトを持って迎えられたのがうれしい気持ちでいっぱいです。来年2月には第二子が生まれることになりまして、お父さんまだまだ頑張っていきます。さらにこのベルトの価値を上げていくために頑張ります」と第ニ子を授かったことも報告し、まだまだ頑張る意気込みを見せた。

 試合後の会見では「タイトルマッチという試合でベルトを獲得できたのはうれしいこと。仲間と喜びを分かち合えたのは最高の気持ち。試合前、一人でネガティブになることもあったりとか、古傷が傷んだりとかして、孤独で悩んだこともありましたけど、仲間のみんなのおかげで強いチャンピオンを倒せた」と王座獲得に感無量の表情を見せた。

 速攻となった試合展開については「作戦というのはなくて。いままでやってきた経験を、臨機応変に出せれば必ずベストな形が出るだろうと、自分に言い聞かせて信じてやった。一つ目のダウンは組み立ての中でいい形で当たったんで良かった。二つ目はいけると踏んでいきました」と振り返った。