ジャルジャルが新キング、念願のキングオブコントの王者に!「これがチャンピオンなんや!」



 決勝には、昨年末の単独ライブで披露した「野次ワクチン」と、10年前ぐらいの案で今年You Tubeで公開したという「空き巣タンバリン」で戦った。

 後藤は「やっていて自分たちでも笑ってしまうネタがたまにある。『野次ワクチン』はまさにそれで、やじられる僕が笑ってしまうことがよくあった。それが僕らの中のバロメーターになっているので、文句ないチョイスだった」。2本目については「You Tubeはネタのタネとしてあげている。まさにタネが花開いたという感じ。お客さんの前で想定していなかったネタが、キングオブコントの2本目に持ってこれるまでに成長してくれたのがうれしい」。
 
 福徳も「1本目のネタは単独ライブでお客さんの反応、2本目はYouTubeで見てくれている方の反応を参考にさせていただいたので、一緒に戦った感じです」と、充実した表情だった。

「喜びを誰に伝えたい?」という質問に、福徳が「家族。ずっと応援してくれていて、キングオブコントがダメでも毎回ジャルジャルが一番おもしろかったけどなって言ってくれた。いつかその期待に応えたいと思っていた。一緒に仕事をしてくれる吉本社員の方々、構成作家、スタッフの方々……いつも応援してくれるファンの方々にも心からありがとうといいたい。2本目のネタに関してはNSCの先生にダメだしをもらって、あべこうじさんにもアドバイスをもらった。恩師と先輩に磨いてもらったので、心の底から感謝したい」。

 すると、「奥さんは? 新婚やろ?」と後藤。福徳は「まあ、ええがな。家に帰って言うがな。ここでは……。結婚ってなんか恥ずかしくて。一人の女性を宣言しているみたいなもん。好きな人できましたって」と、大テレ。後藤は「ええやんか、素敵なことや」。自身については、福徳と同じとしつつも、家でも頑張って、優勝してきてねと言われたといい、「家族の期待を力にできた」。

 優勝賞金の1000万円をどう使うか聞かれると、福徳は「家族全員に人間ドックをプレゼントしたい。いつまでも一緒にいたいので」。後藤は「賞金というのをこんなに意識しなかったのは初めて。意識せずにやっていたので決め切れていない」とした。

 今年は優勝しなければいけないというプレッシャーのもとで挑戦しキングとなった。次回大会以降の大会について聞かれると、福徳は「みなぎるものがあれば、もしかしたらアホみたいに出るかもしれないですね。でも、この喜びを一度味わったら、他の方に味わってみてくださいとなりますね」。後藤も「こういうのは順番。次に回していくという意識」とした。

 今後の目標について、福徳は「大きな目標は後藤が言ってくれると思いますが、ジャルジャルに興味がある方々に僕らのネタを見てほしい。たくさん単独ライブをして、たくさんネタを作って、コントをやり続けるのが僕の今後の目標です」と、きっぱり。

 後藤は「宇宙空間でコントをしたいです!……これやろ?」と福徳に目くばせ。ずっと応援してくれている吉本の社員から言われたことだという。「ひたむきにコントをやった結果、コントの神様が微笑んでくれた。これからもひたむきにコントをやるのは変わらない。可能性という意味で、海外で公演するのにプラス、横もいいけど上もいいんちゃうって無重力空間でコントをやる初めての芸人になるというのが大きな目標」と、話した。