福士蒼汰「この状況で舞台ができることは光栄」、宮野真守「この状況下だからこそ、作り出せるエンターテインメント」

『浦島さん』の1シーン。羽野晶紀(左)と福士蒼汰(撮影・田中亜紀)

福士「みんなの声があるからこそ自分たちが存在できる」


 2人はもともとこの時期に『神州無頼街』という作品で共演の予定だったのだが、新型コロナの影響で中止になってしまった。これには宮野は「僕らに当て書きをしてもらった作品ができなくなってしまったという悔しさがあった。でもこの状況下で落ち込んで下を向くのではなくて、この状況下だからこそ、また新たに作り出せるエンターテインメントがあるんだなというものを見せたい。今回“ソーシャルディスタンス芝居”みたいな感じで作っていただいて、僕らの可能性もどんどん広がったと思うし、エンタメの可能性が広がっていくのはいいことだと思った。今回はオンラインでの配信も全公演あるということで、お芝居が皆さんにとって身近になっていくのかなと感じている」と前向き。

 福士も「映像の仕事をやらせてもらっていた時もそうなんですが、やっぱりありがたいなって思います。このお仕事って、ある種、なくても生きてはいけると思うが、SNSでも直接でも“お芝居をやってほしい”“ドラマが見たい”といったみんなの声があるからこそ自分たちが存在できるし、うれしく思う。今日も(メディアの)皆さんが集まってくれて、質問してくれている。そういう時間って本当にありがたかったんだなって、今、心から感じている。今、俳優をやっていてよかったなと思っている」と感謝の弁。

『神州無頼街』は2022年に延期となったのだが宮野は「僕らにとって特別な作品。ここでしっかり修行することで舞台に立つことに対する自信がどんどんついてくるんじゃないかと思うので、パワーアップした僕らを神州無頼街で見せることができるのではないかと思う」と話した。