車いすバスケ男子代表、合宿は「勝ち切る力」を養う時間

チームの課題を語る京谷和幸ヘッドコーチ
日本代表に必要な「勝ち切る力」

 男子日本代表のパラリンピック最高順位は、ソウルパラリンピックと北京パラリンピックの7位。昨年東京で行われた「三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2019」では3位、タイの「2019アジアオセアニアチャンピオンシップス」では4位と着実に力を付けながら、東京大会でのメダル獲得に向けて、あと一歩の「勝ち切る力」を必要とするのも事実だ。

 今年2月に新体制となって就任した京谷ヘッドコーチは「基本的な戦略の部分は変えるつもりないと思っている。ただ、なかなか勝ちきれないという部分に関しては、ゲームの終盤でミスがあったり、集中力が切れたりという弱さが見える。今までの1.5倍の運動量を求めていくと共に、規律やルール、協調性といった技術とは少し違うけれども、日々のトレーニングで意識の変化を働きかけて、改善したいと取り組み始めている」と強化のポイントを語った。

 チームを率いる豊島も「勝ち切るために何をするのか。自分のプレーなのか、ゲームコントロールなのか、周りを活かすのか。最後の最後、勝ちに繋げられるようなプレーをすることが僕の課題です。今できること、来年に繋がるようなトレーニングをしっかりすることが自分たちに与えられたもの。言い訳できることはひとつもないです」と来年への覚悟を滲ませる。1年延期となった今だからこそ、日本代表の底力が試されている。
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