松任谷由実、角川春樹監督と赤裸々トーク「“獄”で聞いていたという『春よ、来い』を超える曲を作れと」
『Wの悲劇』や『時をかける少女』など、松任谷を主題歌に迎えた傑作の数々を振り返る2人。盟友・松任谷との対談とあってか、角川監督は「僕が刑務所から出てきた後にね…」と、波乱万丈の半生を自ら赤裸々トーク。「“角川春樹、復活の日”パーティーをやったんだけど、受付が銀座のママが来てますって。呼んでないけどなと思ったら和服姿のユーミンだった」。松任谷は「角川さんの会だと日本を感じて着物を着たくなるんです」。
さらに「角川監督は『春よ、来い』を超える曲を作ってくれと言うんです。“獄”でずっと聞いていたらしく。そういう出会いには勝てない。難しいお題でしたが、それができたと思います」と言う松任谷に、角川監督は「絶対に泣かせるから、と言われていた。泣きました」。
また、この日は主題歌を歌ったアーティスト手嶌葵がリモートで登場。角川監督から「夢の中に手嶌さんの歌が出てきて手嶌さんにお願いしようと。荒井由実時代の声に似ているんだよね」、松任谷から「手嶌さんが歌うと聞いてモチベーションが上がりました」とほめられた手嶌は「ものすごい幸せです」と恐縮しきり。その後、手嶌がイベント限定の「散りてなお」フルバージョンを披露。角川監督も「魂を引っ張り出されて洗濯されて戻された感じ」と感嘆していた。
映画『みをつくし料理帖』は10月16日より全国公開。